ヒトツマツ Grateloupia chiangii Kawaguchi et Wang
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からだは盤状の付着器から単独,または数本で立ち上がり,扁平でやや幅広(3~5mm)の枝が,平面的に規則正しく二叉分枝を繰り返し扇形に広がる。分枝は上部でやや多くなる。枝の先端は鈍円またはゆるく二叉にわかれる事もある。切片を見ると髄層には糸状細胞が密に見られる。皮層は内皮層と外皮層にわかれ,内表層には大形の細胞が3~5列並び,外皮層に小さな細胞が5~7列密に並ぶ。手触りはセルロイド質で厚みがあり堅い。生体は紅色~濃紅色であるが,時に黄色を帯びるときもある。押し葉標本は台紙によくつかない。
近縁種にトサカマツがあるが,トサカマツはヒトツマツに比べやや小さく,タイドプールや潮間帯の中部に多くみられ,ややねじれて叢生し,こんもりとした半球状となる。
高さ:8~15cm 幅:3~5mm
固有名詞の分類
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