ヒトの必須アミノ酸とは? わかりやすく解説

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ヒトの必須アミノ酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 06:56 UTC 版)

必須アミノ酸」の記事における「ヒトの必須アミノ酸」の解説

ヒトでは、一般に次の8種ないしヒスチジンを追加した9種類必須アミノ酸含まれる。 トリプトファン リシン メチオニン フェニルアラニン トレオニン バリン ロイシン イソロイシン 必須アミノ酸は、いずれもL-型で有効ではあるが、体内ではアミノ酸オキシダーゼ (EC 1.4.3.3) とアミノトランスフェラーゼEC 2.6.1群)の作用により、D-型L-型相互変換可能なため、D-型アミノ酸でもよい(リシンとトレオニンを除く)。また、相当するαケト酸やαヒドロキシ酸代替できるものもある。 ヒスチジンの生合成は、ホスホリボシルATPから、4段階の反応経てイミダゾールグリセロールリン酸となり、さらにこれが5段階反応経てヒスチジンとなる経路であるが、この経路ではグルタミンを途中原料として消費し、ヒスチジン1 mol生成するために42 molATP消費する。従ってヒスチジンはヒト体内での生合成が遅いため、FAOやWHOは1985年にこれを必須アミノ酸位置付けている。また急速な発育をする幼児にあっては生合成だけでは不足する可能性があるため、食事供給することが望ましいアミノ酸である。 またアルギニンも体内合成され成人では非必須アミノ酸ではあるが、成長早い乳幼児期では、体内での合成量が充分でなく不足しやすいため、アルギニンとヒスチジンは準必須アミノ酸呼ばれる同様の理由から、システインとチロシンも準必須アミノ酸として扱われる場合もある。準必須アミノ酸必須アミノ酸として扱われることが多い。また逆に、これら準必須アミノ酸対比するため、前出の9種(もしくはヒスチジンを除いた8種)のアミノ酸を完全必須アミノ酸と呼ぶこともある。

※この「ヒトの必須アミノ酸」の解説は、「必須アミノ酸」の解説の一部です。
「ヒトの必須アミノ酸」を含む「必須アミノ酸」の記事については、「必須アミノ酸」の概要を参照ください。

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