バージョンの指定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 09:20 UTC 版)
推奨ブラウザでは、製品だけでなく、製品のバージョンやパッチ適用の有無も指定することが多い。IE4とIE5のように、同一製品であってもバージョンによって挙動が大きく異なることがあるためである。また、ブラウザによってはFirefox、Opera、Netscape等のようにWindows、Mac (macOS)、Linuxなど複数のOSで動作するクロスプラットフォームのものもあるが、別のOSで動作している同一製品が異なる挙動や状態になる場合があるため、動作対象となるオペレーティングシステム (OS) を併せて指定することもある。 OSやブラウザのバージョンについては、基本的にはメーカーのセキュリティ修正などのサポートが行われているものが指定されている。2012年8月時点でOSについては、一般市場に広く出回っているWindows XP・Windows Vista・Windows 7、Mac OS X v10.6以降の環境が指定されている場合が多い。ブラウザについてはOSに標準的に付属するIE6以降 (Windows) やSafari3.0以降 (Mac)、クロスプラットフォームのブラウザとしてFirefox4.0以降が指定される場合が多い。 なお、確実に動く環境を一般向けに推奨するという推奨ブラウザの性質上、動作の安定していないベータ版(開発版)は動作保証外とされることが一般的である。また、パーソナルコンピュータ向けサイトでは、携帯情報端末 (PDA) 用ブラウザや携帯電話用フルブラウザ、ゲーム機用ブラウザ、パーソナルコンピュータ以外の端末やそこで起動しているブラウザ、LinuxやUNIXといった一般には利用の少ないOS、メーカによるサポート体制が切れたバージョンの古いOSやブラウザも動作保証外とされる傾向にある。ただしAndroidやiOSを搭載するスマートフォン・タブレットの普及に伴い、1つの HTMLソースでデバイス毎に適応化したデザインを表示するレスポンシブ・ウェブデザインを使ったウェブサイトが増加するなど、その傾向も変わりつつある。
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