バルブレス(1910年代中盤)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 04:32 UTC 版)
「スプリット・シングル (内燃機関)」の記事における「バルブレス(1910年代中盤)」の解説
1908年から1915年に掛けて英国ウェスト・ヨークシャーのハダースフィールドに存在した零細自動車メーカー、バルブレス(英語版)もスプリット・シングルを製造していた記録が残る。1919年にロンドンで発行されたオートカーハンドブック(第九版)に掲載されたバルブレス製エンジンの概念図では、左右のピストンがそれぞれ独立したクランクシャフトを回転させてギアで同調を行う、U型エンジンに近い構成であった事が印されている。 このエンジンは元々は、1901年から1908年に掛けて同じ英国で灯油を燃料とする自動車を製造していたラルフ・ルーカス(英語版)の設計を引き継いだものとされており、当時の自動車雑誌では「低速ギアに変速せずとも、高速ギアのままで長い勾配の坂を登坂できた」と評されていたという。ラルフ・ルーカスやバルブレスのような独立したクランクシャフトを持つスプリット・シングルは、ユンカース ユモ 205のような上下対向エンジンをU型に曲げたものという解釈も出来る為、対向ピストン機関として分類される事もある。
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