バルク品の利用に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 18:41 UTC 版)
自作パソコンユーザにとってバルク品の利用は当たり前であり、バルク品として入手できる品と同等のリテール品を購入するケースは少ない。但し、リテール品の付属として有用なソフトやサービスの利用権などが同梱されていた場合、それを目当てにリテール品を買うことはあり得る。(これらのソフトやサービスも、サードパーティからリテール品発売メーカーにOEM供給されたものがあり、バルクのハードウェアとリテールのソフトまたはサービスの価格を足すとリテール品を上回るケースがある。) 有名メーカー製のパソコンにバルク品のハードディスクやビデオカードを取り付けて機能向上を図るケースもある。その時点でメーカー保証は失われるので自己責任のもとに行われることになる。もっとも、封緘等がなければ、追加した部品を取り外してしまえば保証規定に違反したか否かを確認することはできない。 バルク品を初めて使うときには心理的な抵抗感があるかもしれないが、そもそも今日のパソコン(PC/AT互換機)は汎用的な仕様となっており、細々とした解釈の差違や特殊性があるものの、原則に従えばバルク品であろうと、リテール品であろうと同じように動くものである。 バルク品の中でもブランドの上下関係は存在している。バルク品に不慣れの場合は周囲の情報を集め、慎重に品定めをすれば不安感は減少する。同じ製品でも小売店によって価格が大きく異なる場合もあり、慣れている人間であっても複数の品を複数の店舗で確認しており、「見つけたから即座に買う」という行動はあまり行われていない。 また、バルク品は基本的に無保証とされているが、販売店から初期不良の際の交換や短期間の保証が受けられる場合があるほか、稀にメーカーや代理店から3ヶ月程度の短期ながら正規の保証が得られる場合がある。HDDや光学ドライブなどさらに一部の製品では10ヶ月や1年のような比較的長期の保証を販売店から受けられることもある。またRMA制度を利用することで年単位の長期保証が得られる場合もある(但しバルク品として流通している商品にはRMA対象外の商品も多くある)。バルク品の保証は販売店ごと、さらに同じ販売店でも製品のジャンルやそれぞれの製品によって異なる。
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