バット・ハウス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 14:29 UTC 版)
青森県七戸町の天間舘神社(天間館神社・てんまだてじんじゃ)境内にある「蝙蝠小屋」(こうもりごや、神社では「蝙蝠小舎」と称する)が世界最初の人為的なコウモリ繁殖小屋である。1977年に蝙蝠小屋が造られて以降、一時は数万頭、2011年は約1万2千頭のヒナコウモリが春から秋にかけて棲み付き、ヒナコウモリの日本最大の繁殖地として知られる。長年の使用で小屋は老朽化したためコウモリの定着率が落ち、また周辺に悪臭もあるため、2005年、新たな工夫を施して建て替えを行っている。 長野県安曇村の乗鞍高原には、世界でもここだけでしか繁殖が確認されていないクビワコウモリの繁殖地であるが、一部のコウモリは人家を利用して繁殖をしており、生活場所が不安定であるため、長野県乗鞍自然保護センターの隣に、1996年にバットハウスが設置された。このバットハウスは木造2階建て、約50平方メートルの建造物で、コウモリの出入り口がいくつも設置され、内部にはコウモリが留まるためのスリットがいくつも設けられている。また、ハウスの内側や外壁には、小型のバットボックスをつけ、さまざまなコウモリの好みに対応している。(完成直後の乗鞍高原バットハウスの画像 - 信州のコウモリ(NPO法人東洋蝙蝠研究所の職員web)) Bat House & Bat Box 日本のバットハウスの例(乗鞍高原・長野県乗鞍自然保護センター隣)。クビワコウモリの集団繁殖のための2階建ての小屋。 ドイツでのバットボックス。欧州に棲息するヒメヤマコウモリ(英語版) (Nyctalus leisleri) 保護のため。
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