バダクシャーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:09 UTC 版)
バダクシャーン(Badakshaan)はフランス産の競走馬。日本に輸出されて種牡馬になった。 バダクシャーン Badakshaan 血統 ハリーオン系 性 牡 Sheshoon1956年 栗毛 アイルランド Precipitation Hurry On 毛色 鹿毛 Double Life 生年 1965 Noorani Nearco 生産地 フランス Empire Glory 生産者 Atalaya1955年 鹿毛 フランス Auriban Pharis 馬主 Arriba 調教師 White Rose Goya 成績等 7戦3勝 Astronomie F-No.1-g 3歳時7戦3勝 主な勝鞍 シドカンペアドール賞、シーバード賞、ラヴィユドトロヴィユ賞。ラロシェト賞2着。 バダクシャーンは曾祖母にアストロノミーを持つことが血統上の最大の特徴である。アストロノミーはクロエ賞に勝った牝馬で、たくさんのチャンピオンホースの母になった。主な産駒を列挙すると、8戦全勝の名馬カラカラ(Caracalla、パリ大賞典、アスコット金杯、凱旋門賞、ロワイヤルオーク賞)、マーシャス(Marsyas、グッドウッドカップ、ドンカスターカップ、カドラン賞4回)、アーバー(Arbar、アスコット金杯、カドラン賞)、アスメナ(Asmena、オークス)などである。バダクシャーンの祖母ホワイトローズはこれらには及ばないものの、オークスの2着になっている。また、母のアタラヤはトウルビヨン3×3、サルダナパル4×4と、フランスの名馬の強い近親交配が行われている。 バダクシャーンは3歳になってデビューし、2000メートルから2600メートルの競走で3勝をあげた。引退するとすぐに日本へ送られ、新冠の浅川牧場で種牡馬になった。毎年30〜40頭の産駒に恵まれたが、その割には活躍馬は多くを残せなかった。バダクシャーンは昭和53年(1978年)5月に死んだが、最良の産駒はその後登場したファインドラゴンである。ほかに重賞で好走した産駒は南関東公営で活躍したフジノタイショー(羽田盃2着、黒潮盃3着、東京ダービー4着など)、ダイタクマイティ(阪神障害ステークス3着)である。 ファインドラゴンは3歳(1979年)の夏に本格化し、条件級から連勝していきなり金鯱賞で古馬を相手に2着になった。重馬場の神戸新聞杯ではネーハイジェットに大敗したが、続く京都新聞杯では逆にネーハイジェットを破って優勝した。菊花賞では、皐月賞馬ビンゴガルー、ダービー2着のリンドプルバンに続く3番人気となった。しかし当日は神戸新聞杯同様に重馬場となり、勝ち馬から2秒以上離された7着に終わった。年末の阪神大賞典を勝ったが、これが最後の勝鞍となった。その後5歳の正月まで走って引退した。
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