バタフライウェブ橋の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 22:24 UTC 版)
「寺迫ちょうちょ大橋」の記事における「バタフライウェブ橋の特徴」の解説
バタフライウェブ橋は、その蝶型のウェブがダブルワーレントラスに類似した挙動を示す。パネル同士は接続していないので、荷重がかかると剪断力がパネル内で分解され、対角線方向に圧縮力と引張力がそれぞれ作用する。パネル内で引張が作用する方向にはPC鋼材(最大で36本)を配置しプレテンション方式で補強を行い、上下床版とは鋼管ジベルにより一体化を図った簡易な構造としている。 バタフライウェブ箱桁は従来構造に対して約10 %の軽量化と施工速度の迅速化が図られ、鋼材重量の低減や支承の縮小化を実現。これにより張出しブロックの長さを1.5倍長くすることができ、施工速度を約50 %向上させることができるという。 また、バタフライウェブの構造により日中の桁内に日光が入り込み明るくなる。そのため点検が容易なことから維持管理性が向上するという。 バタフライウェブ橋の技術的応用も検討され、エクストラドーズド構造を組み合わせた「バタフライウェブエクストラドーズド橋」が新名神高速道路の新名神武庫川橋で採用されている。
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