バイオ‐ロギングとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > バイオ‐ロギングの意味・解説 

バイオロギング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/13 08:55 UTC 版)

バイオロギング: Bio-logging)とは、Bio(生物の)Log(記録する)を組み合わせた造語であり、動物に小型の記録計を装着して人間ではなく動物自身がデータを集める調査方法[1]のことである。

バイオロギングは、1964年にアメリカの生物学者、G.L.クーイマンという人物が南極に住むアザラシの潜水の深さと長さを調査するため、キッチンタイマーを改良したロガーを取り付けたことが始まりと言われている[2]

バイオロギングには種類があり、深度や潜水時間の他に速度や加速度、温度などを計測したり、音をとったりすることも出来る。

バイオロギングの可能性

  • まずエンペラーペンギンにバイオロギングを装着した時のマクマード基地近くでの調査ではペンギンの潜水深度は20 m - 100 mであった。それは調査場所の穴は人工的に設けたものであり、自然に穴や亀裂が入っていない所では氷の裏側の窪みに潜む魚を啄んで食べていたからであった。これは人工的に設けたものであるためペンギンの餌が豊富に残っていた事でもあり、ペンギンが餌のために海に入るため浅い所に魚がいれば目的を果たしたことになり浅い所でしか潜らないということは証明された。
  • 人工的に設けた場所での調査であったことから上記の結果になってしまったが、自然が作り出した状況でバイオロギングでの調査を開始すると2万のペンギンが深く潜り、400 m - 520 mほどの深度まで潜水し、潜水時間は最長で約30分、最短でも約6分という事がわかった。

このようにバイオロギングは生物観察が豊かになる可能性がある。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ バイオロギング - 環境技術解説|環境展望台:国立環境研究所 環境情報メディア”. tenbou.nies.go.jp. 2022年3月16日閲覧。
  2. ^ 今まで知られていない動物の生態!バイオロギングについて解説” (日本語). POLEWARDS/ポールワーズ (2020年4月14日). 2022年3月19日閲覧。

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「バイオ‐ロギング」の関連用語

バイオ‐ロギングのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



バイオ‐ロギングのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバイオロギング (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS