ハワイ語復興運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 01:56 UTC 版)
伝統あるハワイ語を復興しようとするハワイ先住民の努力は、「ハワイ文化復興運動」でここ十数年のうちに増加してきている。ハワイ語を次の世代に残そうとする家族の子供たちのために、現在ハワイ語による没入法(イマージョン教育)を行う「カメハメハ・スクール」が開校されている。また、ナショナル・パブリック・ラジオのハワイ公共ラジオ(Hawaii Public Radio)は「きょうのハワイ語」(Hawaiian word of the day)という番組を毎日放送している。 先住民系のハワイ人は第二言語としてハワイ語の学習を行っているが、モデルとする母語話者がおらず、ハワイ語のつづりも英語の音価に基づいて表記され英語の語順が用いられている。また、19世紀初期まで話されていた純粋なハワイ語を復活させようという人々と、英語や混成語との100年以上にわたる接触によって形作られたハワイ語で育った人々との緊張関係も見られる。 また現在、ハワイ語はハワイ州の公用語の一つとされている。1970年代に公民権運動が盛んになったころからハワイ語の初等・中等教育も盛んになり、例えはハワイ島ヒロでは「ナーヴァヒー校」(Nāwahī School)ができて、ハワイ語で幼稚園から高校まで600人を教育しているような例もある。
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