ハワイ諸島のアシナガグモ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 17:46 UTC 版)
「アシナガグモ属」の記事における「ハワイ諸島のアシナガグモ属」の解説
ハワイ諸島は太平洋のほぼ中央に位置する海洋島であり、現在は多くの移入種によって攪乱されているが、本来はきわめて特殊な生物相を持っていたことで知られる。クモにおいてもこれは同様であり、世界に100以上存在するクモの科の内で、ハワイにはわずか10科のクモしか存在しなかった。その一つがアシナガグモ科で、しかもアシナガグモ属が大半を占め、未記載種を含めると100種にのぼる。分子系統による分析では、それらは少なくとも2つの系統にわかれ、そのうちの一つは北アメリカのものに由来すると見られる。これらは孤立した環境で適応放散と種分化を繰り返した結果と見られる。その中でトゲアシ群と呼ばれる一連の種は、造網性を失い、徘徊性となっている。名の通りに歩脚に棘が多く、これは獲物を捕獲する際に効果を持つと考えられる。
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