ハワイ諸島とハワイ人の誕生神話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 10:37 UTC 版)
「ハワイの宗教」の記事における「ハワイ諸島とハワイ人の誕生神話」の解説
ハワイ神話では、大地をつかさどる女神「パパハナウモク」(国を産むパパ)と天空をつかさどる男神「ワケア」が結ばれて、ハワイ島、マウイ島、カホオラウェ島が生まれる。 その後パパはタヒチ島に戻ってしまうので、残されたワケアはヒナと結ばれてモロカイ島を、カウラワヒネと結ばれてラナイ島が生まれる。 しばらくしてパパはハワイに戻ってきて、ルアという男神と結ばれてオアフ島を産む。その後もワケアとパパの間にできたのがカウアイ島、ニイハウ島であった。これでハワイ諸島の主な8島の誕生が完成した。参考までに、北西ハワイ諸島のナショナル・モニュメントは「パパハナウモクアケア海洋ナショナル・モニュメント」と命名されている。ハワイ諸島への移住と各島の命名については、南の島に住むハワイロアが偶然発見してそこへ家族へ移住して子供たちの名前を付けた、などの神話もある。 ハワイ神話では、ハワイ人の祖先はハーロア(Hāloa)であるといわれている。ワケアがパパとの間の娘ホオ・ホクラカニと関係してできた第一子は死産で、それを葬ったらそこからタロイモが出てきたという。第二子はハーロアといい、彼がハワイ人の祖先であると信じられている。このためタロイモはハワイでは大切に扱われている。また、この神話はチャント「ハーロア」として、今でもハワイでよく聞かれる。なお、ハワイ人の祖先はクムホヌア (Kumu-Honua) であるという神話は、アダムとイブの話によく似ており、19世紀にキリスト教が入ってきてからの創作と言われている。
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