ハプトミラージュ
ハプトミラージュとは、空中に3D映像を投影し裸眼立体視を実現する技術である。慶應義塾大学の研究チームが開発した。
ハプトミラージュはモーションキャプチャー、液晶ディスプレイ、透明液晶ディスプレイ、フレネルレンズの4つの要素から構成されている。モーションキャプチャーにより閲覧者の視点の位置を計測し、両目の視差を顧慮した映像を液晶ディスプレイに表示、フレネルレンズを通じて空間中に結像させる。透明液晶ディスプレイは左右の眼それぞれに対応した映像がそれぞれの眼のみに入るように、光線の進行方向を制御する役割を持つ。
ハプトミラージュによる表示は150度の広い視野角を持っており、複数のユーザーがそれぞれ異なる角度から、閲覧位置に応じた像を閲覧することができるという。
ハプトミラージュの開発は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業の一環として進められ、2014年9月に成果として発表された。同技術は博物館の展示やデジタルサイネージ、あるいはゲームの分野などにおける応用が期待されると延べられている。
参照リンク
空中に3D映像を投影する裸眼3Dディスプレイを開発 - (JST)
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