ノードを構成するソフトウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/12/25 20:02 UTC 版)
「FidoNet」の記事における「ノードを構成するソフトウェア」の解説
FidoNet では、1つのパッケージに必要な機能を全て盛り込むのではなく、モジュール式の設計がなされている。典型的な方式では、共有ファイル(およびディレクトリ)を使って通信するアプリケーションをいくつか動作させ、シェルスクリプトやバッチファイルでそれらの切り替えを行う。 メーラーソフトウェア ファイルやメッセージをやり取りする。アプリケーション間の制御メッセージもこれを経由する。電話がかかってきたときに受け付けるのがメーラーソフトウェアで、FidoNet転送プロトコルでメールを受信する。電話してきた相手がメーラーソフトウェアでなかった場合、BBSソフトウェアに切り換えて応答する。外に発信すべきメールがある場合、メーラーソフトウェアが適切な相手に電話を掛けてメールを送信する。時間帯によって電話料金に差があるため、メーラーソフトウェアは適当な時間にまとめてメールを送ることが多い。 BBSソフトウェア 人間(ダム端末)の相手をするシステム。BBSソフトウェアはユーザーがそのシステムのメッセージベースを利用できるようにし、メールを書いたりできるようにする。他のBBS向けのメールは後でメーラーソフトウェアが送信する。ユーザー間のファイル交換、ゲーム、ノード間チャットなどが可能である。 scanner/tosser BBSユーザーがメールとして他のノードに送信すべきメッセージを書いたとき、それをメーラーソフトウェアの送信ボックスに置くソフトウェア。また、逆に外部からのメールを変換してBBSユーザーが読めるようにする。scanner/tosser は一般にルーティング情報を管理しており、相手によってどのノードに転送すべきかなどの制御を行う。 メッセージリーダー 後に追加されたソフトウェア。シスオペが利用するメッセージ読み書きソフト。FidoNetのノードにはBBSがない場合もあり、単にシスオペ個人がメッセージのやり取りのために接続していることがあった。 当初のソフトウェアは最近のシステム上では動作しない。原因は2000年問題などいくつかある。また、オープンソースでなかったために作成者がコミュニティを離れたと同時に保守されなくなったことも多い。いずれにしても、同等機能の新たなソフトウェアが提供されることでFidoNetは機能し続けている。
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