ノース人およびゲルマン人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 03:18 UTC 版)
「地球平面説」の記事における「ノース人およびゲルマン人」の解説
古代のノース人およびゲルマン人は、その中心に世界軸(世界樹ユグドラシルあるいは柱イルミンスル)を持った大地が海に取り囲まれているという地球平面説をとっていた。世界を取り囲む大洋の上にヨルムンガンドと呼ばれる蛇が座しているとノース人は信じていた。ギュルヴィたぶらかし (VIII) に遺されているノース人の創造神話では、世界が創造される際に航行不可能な海が大地の周囲に輪状に配置されたと述べられている: .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}[...]そしてヤヴンハールは言った: 「大地を作って固めたのと一緒に、傷口から走りだしこみあげてくる血液から、彼らは海を作り、大地の周りにおいた。彼女について; そしてほとんどの人にとってそれを越えていくのが困難に見えるのはもっともなことだ。」 一方、より後の時代のノース人による文献Konungs skuggsjáにはこう記されている: [...]明かりを遮るものがない限り、蝋燭に火をともして部屋に置けばその部屋がよっぽど大きくても室内全体が見えると思っていいだろう。しかしリンゴを手に取って炎に燃えるぐらい近づければそのリンゴのせいで部屋の半分やそれ以上が暗くなってしまう。だが、リンゴを壁際に持っていけば熱くならないだろう; 蝋燭は家全体を照らすだろう; そしてリンゴによって壁に映った影の大きさはリンゴ自身の半分もないだろう。以上のことから大地の周囲はボールのように丸く、そのためどの位置も太陽から等しく近いのではないことが推測できる。しかし太陽の進路に最も近い曲面上でもっとも暑くなるだろう; そして引き続く太陽光のもとに留まっている島々は人が住めないだろう。
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