ネットいじめの手口
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:58 UTC 版)
学校裏サイトや匿名掲示板で被害者の所属する会社や学校のスレッドで誹謗中傷を行うというのが従来のパターンであった。滝川高校いじめ自殺事件(2007年)では学校裏サイトでいじめが行われていた。 だが、ネットの発展と共に最近ではより巧妙な方法を取るケースが散見され、多様化が進んでいる。全国webカウンセリング協議会によれば、2005年あたりから相談が増え出し、2007年頃は「なりすましメール」が最も増えた。2014年度の文部科学省のいじめの調査では、金品を要求されたり仲間はずれにされるなどのいじめは減ったが、パソコンや携帯電話を使った誹謗中傷のいじめは増え、2006年度に比べ倍近く増えているという。文部科学省児童生徒課はLINEなどを使ったいじめなど、形態が変わってきて大人が把握するのが難しくなっているのが課題だと話す。さらに、加納寛子によれば、LINEをはじめとするコミュニケーションアプリ内での既読無視(既読スルー)が、ネットいじめに発展するケースが多く、ネットいじめを含めたいじめのサインの見抜き方と、迅速な対応のためのフローチャートを示している。 2022年6月6日付の読売新聞の報道によると、2020年度以降、全国の小中学校に児童・生徒1人1台配布されている学習用タブレット端末を悪用したネットいじめが、全国の政令指定都市・県庁所在地など主要109の自治体のうち少なくとも25の自治体で47件発生していることが明らかになった。こうしたネットいじめは、担任などの教諭が見ることのできない設定で行われることが多いこともあって、教員らの目が行き届かないケースが多々有り、学校側が対応に苦慮しているのが現状である。
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