ネタバレに関する社会的事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 00:36 UTC 版)
「ネタバレ」の記事における「ネタバレに関する社会的事例」の解説
厳重に保護されたケース 2007年7月21日に販売された、『ハリー・ポッターシリーズ』完結編となる『ハリー・ポッターと死の秘宝』ではおよそ26億円をかけて発売日前にネタバレが行われないように厳重に監視されたが、一部から情報が流出したためネタバレしてしまった。 『ダンガンロンパシリーズ』はネタバレの拡散を阻止するため発売前に「発売後も含めてネット上でのネタバレの拡散を禁止」するという警告を出している。『ペルソナ5』は左記に加えネタバレを拡散した者に対しての法的措置を考えていると警告している。 警告を受けたケース 2014年、まとめサイト『ナルトちゃんねる』のネタバレ記事に対し出版社が警告を行った。これ以降出版社はネタバレ・まとめサイトについては警告なく法的手段とる可能性もあるとしている。 訴訟に発展したケース 1987年、ゲーム雑誌『ハイスコア』掲載の「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」のネタバレ記事に対し、発売元のエニックス(現スクウェア・エニックス)から裁判所に仮処分申請が出され発行停止命令が下された。類似の事件については攻略本の項も参照のこと。 逮捕されたケース 2017年9月6日、広告収入目的で人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」を始めとする人気マンガのネタバレ画像を発売前に載せていたとして、早売りネタバレまとめサイトの管理人5人が逮捕された。逮捕理由は無断転載による著作権法違反(公衆送信権侵害、出版権侵害)だが、これを機に同種ネタバレサイトの閉鎖が相次ぐようになったとも言われている。 情報開示命令 2021年3月26日、東京地方裁判所で小学館のマンガアプリで連載中のマンガ、「ケンガンオメガ」のセリフほぼ全てがネタバレサイトに掲載されたことは著作権の侵害に当たるとし、サーバーの管理会社に発信者の情報の開示を求める裁判の判決がくだった。東京地裁はネタバレサイトに掲載されたセリフの丸写しは著作権侵害にあたるとし、発信者の情報の開示を命じる判決をくだした。小学館側は、セリフの丸写しが著作権侵害にあたると判断されたこの判決は画期的だとしている。
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