ニューファンドランド_(軽巡洋艦)とは? わかりやすく解説

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ニューファンドランド (軽巡洋艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 16:30 UTC 版)

艦歴
発注
起工 1939年11月9日
進水 1941年12月19日
就役 1943年1月21日
退役
その後 1959年12月30日ペルーに売却
除籍
性能諸元
排水量 基準 8,712トン
満載 11,024トン
全長 169.3 m (555.5 ft)
全幅 18.9 m (62 ft)
吃水 5.3 m (16.5 ft)
機関 アドミラリティ三胴式重油専焼水管缶4基
パーソンズ式オール・ギヤードタービン4基
蒸気タービン 4軸推進 72,500shp
最大速 33ノット (61 km/h)
乗員 平時650名、戦時730名
兵装 Mark XXIII 15.2cm(50口径)三連装砲4基
Marks XVI 10.2cm(45口径)連装高角砲4基
4cm(39口径)ポンポン砲四連装2基
12.7mm(62口径)機銃四連装4基
53.3cm三連装魚雷発射管2基

ニューファンドランド (HMS Newfoundland, 59) は、イギリス海軍軽巡洋艦セイロン級

艦歴

スワン・ハンター社で建造。1939年11月9日起工。1941年12月19日進水。1943年1月21日竣工。

1943年6月、パンテッレリーア島攻撃(コークスクリュー作戦)に参加し、パンテッレリーア島を砲撃した。パンテッレリーア島の降伏後はランペドゥーザ島に対する攻撃にも参加した。

7月、シチリア島侵攻作戦(ハスキー作戦)に参加。7月23日にイタリアのアデュア級潜水艦「アシアンギ (Ascianghi)」もしくはドイツ潜水艦「U407」の雷撃を受け損傷した。マルタでの応急修理後アメリカ合衆国へ向かい、ボストン海軍工廠で修理を受けた。1944年4月の修理完了後は、イギリスで11月まで改装を受けた。

1945年5月、「ニューファンドランド」はニューギニアのウェワクに対する砲撃を行った。6月、トラック攻撃(インメイト作戦)に参加し、艦砲射撃を行った。続いて日本本土に対する攻撃に参加した。8月9日には釜石に対する砲撃に参加した。

1946年10月29日、「ニューファンドランド」はマラッカ海峡で日本の重巡洋艦「高雄」の海没処分を行なった[1]。「高雄」の機械室への注水および艦底に仕掛けられた爆雷の起爆後、「ニューファンドランド」は砲撃を行い9発中6発が命中した[2]という。

戦後は訓練艦として使用されたが、1952年に東インド、極東方面に配備された。第二次中東戦争で1956年11月1日、スエズ湾でエジプト艦「ディムヤート (Domiat)」(旧リバー級フリゲート「ニース (HMS Nith)」)をデアリング級駆逐艦「ダイアナ」(HMS Diana, D126)と共同で撃沈した。

「カピタン・キニョネス」

1959年にペルーへ売却され、ペルー海軍にて「アルミランテ・グラウ (Almirante Grau)」と改名された。1973年に「カピタン・キニョネス」と再改名。1979年に退役後、日本で解体された。

脚注

  1. ^ 軍艦「高雄」防空砲台となりて、296-298ページ
  2. ^ 軍艦「高雄」防空砲台となりて、298ページ

参考文献

  • 宮崎清文「軍艦「高雄」防空砲台となりて」『重巡洋艦の栄光と終焉 修羅の海から生還した男たちの手記』潮書房光人社、2015年、ISBN 978-4-7698-2903-4、296-310ページ

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