ナメル装甲兵員輸送車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 08:01 UTC 版)
「メルカバ (戦車)」の記事における「ナメル装甲兵員輸送車」の解説
詳細は「ナメル」を参照 試作車両(メルカバMk 1ベース) 量産型(メルカバMk 4ベース) イスラエル国防軍は、メルカバの車体を応用した重装甲兵員輸送車および重歩兵戦闘車を開発し、これを「ナメル」(Namer)と呼んでいる。これは、ヒョウを意味するヘブライ語で、「ナグマシュ」(装甲兵員輸送車)と「メルカバ」をかけた言葉にもなっている (名称は当初"ナメラ" (Nemmera, 雌豹の意)であったものの、ナメルに変更された)。メルカバの車体を有効活用し、コストダウンを図ることも開発目的の一つである。 レインボー作戦、(パレスチナ・ガザ地区における作戦)以降、イスラエル国防軍はこの車両をM113装甲兵員輸送車やストライカー装甲車(ピラーニャ装甲車の派生型)の代替車両として推進している。 2005年2月15日にイスラエル・マアリブ紙が伝えたところによると、車内から遠隔制御できるラファエル製のRWS(サムソンRCWS)を備えたプロトタイプ(メルカバMk.1ベースの車両)が第84"ギヴァティ"歩兵旅団により試験された。 ナメルには、車長、操縦士、予備乗員の3名に加え、8人の歩兵が搭乗可能である。長期の作戦に対応して車内にトイレが装備されている。 ナメルは2000年代初頭にメルカバMk.3ないしMk.4の車体をベースに試作された後、2005年には退役したメルカバMk 1の車体を流用してプロトタイプが製造されたが、1輌当たりの改造費用は7万5千ドルと言われており、T-54/55をベースにした安価なアチザリットの成功もあって試作車のみに留まっていた。2008年にはメルカバ Mk 4の車体をベースにトロフィーAPS(アクティブ防護システム)を装備するたどした改良型が登場し(2000年代初頭に開発されたものとは車体形状が異なる)、これが現在までの最新型、且つ量産タイプとなっている。
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