ナチス擁護活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/02 04:40 UTC 版)
「ユニティ・ヴァルキリー・ミットフォード」の記事における「ナチス擁護活動」の解説
ユニティは外国の報道機関の取材にも積極的に応じ、ヒトラーは善良な人物であり、平和を望んでいること、また親英論者であり、将来的にイギリス軍とドイツ軍が北方人種を守る軍隊として統合されることを望んでいることなどを語った。またオーストリア併合直前、親戚のチャーチルがヒトラーを批判している演説を読んだユニティは彼に宛てて手紙を書き、オーストリア人はみな併合を歓迎している旨を書き送った。それに対してチャーチルは「公正な選挙が行われていたらオーストリア国民はナチスの支配下に入る事を拒否したはずだ」と返信した。 家族でナチス支持に共感していたのははじめダイアナだけだったが、やがて父デーヴィッド、母シドニー、兄トーマスもナチスにシンパシーを感じるようになった。ユニティの説得でドイツを訪問した父母をヒトラーはお茶に招き、また夫妻のドイツ旅行のためにメルツェデス・ベンツを運転手付きで用意した。これに夫妻はすっかり気をよくし、ニュルンベルク党大会にも来賓として出席するようになったのであった。母シドニーはヒトラーをユニティの婚約者候補であると語り、父デーヴィッドはイギリス貴族院での演説でヒトラーの外交を「平和政策」として絶賛した(ただ父デーヴィッドはユニティをヒトラーと結婚させる意思はなかった)。 ズデーテン併合の直前にユニティは挑発するかのようにナチ党のバッジを付けてプラハの町を歩いたが、チェコスロバキア警察により逮捕された。これを受けてナチスの報道機関は一斉に「無害な女性ツーリスト」を逮捕するチェコスロバキア政府の強権ぶりを批判し、このような圧政下からズテーテンラントを解放せねばならないという論陣を張った。ユニティも釈放後にチェコスロバキア警察から恐ろしい扱いを受けたことをインタビューで語った。
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