ナショナル・ソーシャリスト・サタニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 14:22 UTC 版)
「ナショナル・ソーシャリスト・ブラックメタル」の記事における「ナショナル・ソーシャリスト・サタニズム」の解説
ペイガニズムの他に、NSBMシーンのメンバーは有神論的サタニズムを、サタンをユダヤの神であるヤハウェに相当するアーリア的な神として描く思想だと解釈している。この考え方はしばしば「フェルキッシュ・サタニズム(völkisch Satanism)」もしくは「アーリアン・サタニズム」などと呼称される。The True FrostのChraesvelgoronはナチズムを、サタニズムが政治的な形態をとったものだと考えている。また、人間を社会的動物として、なおかつ人間的なものではなく、神的なものとして、集団的に神格化する思想だとも捉えている。一方、彼のバンドメイトであるSadorassはナチズムを、血と土(フェルキッシュなあり方)を発展させたものであると考えている。また、ナチズムを様々なオカルト思想であり、ダーウィンの進化論と結びついたフリードリヒ・ニーチェの思想であるとも捉えている。ギリシャのブラックメタルバンドNecromantiaやThou Art LordのメンバーであるMagus Wampyr Daolothは『ブラック・メタルの血塗られた歴史』のインタビューで「ファシズムやサタニズムが、どちらも力や精神的、肉体的な超越、責任、適者生存、そしてエリート主義などを支持していることを論拠に、両者に共通項が多々あると考えるのならば、ファシズムとサタニズムの両方を支持するバンドがいても論理的にはおかしくないね。」と答えている。 しかしながら、ペイガニズムや極右を標榜するバンドの多くはサタニズムをキリスト教やユダヤ教の一部であると考えている。また、ノンポリのサタニック・ブラックメタル・ミュージシャンのなかにはペイガニズムを掲げるバンドを見下し、ブラックメタルだと認めないものもいる。彼らの書く歌詞や持つイデオロギーのなかにはサタニズムが含まれていないからである。
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