ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 趣味 > ピティナ・ピアノ曲名 > ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲の意味・解説 

ベートーヴェン:ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲

英語表記/番号出版情報
ベートーヴェン:ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲9 Variationen über einen Marsch von E.C.Dressler WoO.63作曲年1782年  出版年: 1782(83?)年  初版出版地/出版社: Götz 

作品解説

2008年7月 執筆者: 稲田 小絵子

 ベートーヴェン12歳のとき、師ネーフェ勧め作曲し初め出版した作品である。当時変奏曲は、ピアニスト作曲家にとって、即興的な変奏技法披露および演奏技巧性のアピールのための最適な手段であったが、それと同時に、若い作曲家にとっての習作受け入れジャンルでもあった。若いベートーヴェンは、ここを出発点として、その後多彩な創作活動踏み出したのである
 主題は、テノール歌手でもあったエルンスト・クリストフ・ドレスラー(1734-79)の行進曲である。ハ短調という調性は、交響曲第5番運命》やピアノ・ソナタ第8番、第32番などの特徴的な作品用いられていることから、ベートーヴェン作品においてしばしば特別視される。だがそうしたことを考慮しなくとも、最初作品に彼が短調選択したことは興味深い事実である。また、最終変奏ハ長調転じていることも注目に値するだろう。
 主題構成は8+8小節という標準的なものであり、短調のために葬送行進曲のような落ち着きをもって開始する変奏いくつかは、伴奏変化旋律細分化といった典型的なものだが、中には分散和音音階によって和声のみを維持するという手法みられる


ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 22:13 UTC 版)

ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲 ハ短調 WoO63(ドレスラーのこうしんきょくによる9つのへんそうきょく ハたんちょう WoO63、: Neun Variationen über einen Marsch von Ernst Christoph Dessler c-moll)は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン1782年にピアノのために作曲した変奏曲[1]


  1. ^ a b ロックウッド 2010, pp. 73–75.
  2. ^ ロックウッド 2010, pp. 73–74.
  3. ^ a b c d ロックウッド 2010, pp. 75.


「ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲」の関連用語

ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
社団法人全日本ピアノ指導者協会社団法人全日本ピアノ指導者協会
Copyright 1996-2024 PianoTeachers' National Association of Japan
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのドレスラーの行進曲による9つの変奏曲 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS