トーテムポールを彫刻してきた人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 10:52 UTC 版)
「トーテムポール」の記事における「トーテムポールを彫刻してきた人々」の解説
北西沿岸インディアン(Northwest Coast Indians)とかつて呼ばれた先住民の居住領域は、北はアメリカ合衆国アラスカ州の太平洋岸から、南はカリフォルニア州の最北端にまで達する、太平洋岸である。一般的に、沿岸から約100キロから150キロ前後内陸に入った段階で、彼らの領域は終わっている。 トーテムポールを彫ってきた地域は、このアラスカ州からブリティッシュ・コロンビア州太平洋岸に限られる。部族は北西沿岸の先住民のうち、おおよそ北から順にトリンギット族(クリンキット族)、ハイダ族、チムシャン族 (ツィムシャン族)、ベラクーラ族(ヌハルク族)、クワキウトル族(クヮクヮキワク族、クヮクヮカワク族、クワギル族などとも呼ばれる)、ヌーチャーヌルス族、沿岸セイリッシュ族(サリシ族とも発音される)である。ただしチムシャン族はニスガ族、ギックサン族、それに沿岸チムシャン族の三つの支族によって構成されている。 なお、北西沿岸の先住民たちを含め、アメリカ合衆国においてもカナダにおいても、先住民たちは、今日、「インディアン」という表現を避け、"First Nations People" 、"Native People"、"Indigenous People" を好んで使っている。この背景には、先住民たちが自分たちを呼称する場合には、個々の部族名を使うのが一般的であり、また、移民として数多くのインド大陸からの到着者が多くなり、誤解を生じやすくなったという事情がある。ただし、法律的には両国において依然として「インディアン」という表現が生きてはいるが、公の場において使われる言葉ではなくなっている。これは日本において法律的に「土人」という言葉が最近まで生きていたとはいえ、実際には長く使われてこなかったのと同様といえる。
※この「トーテムポールを彫刻してきた人々」の解説は、「トーテムポール」の解説の一部です。
「トーテムポールを彫刻してきた人々」を含む「トーテムポール」の記事については、「トーテムポール」の概要を参照ください。
- トーテムポールを彫刻してきた人々のページへのリンク