トランスカイ時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/13 04:16 UTC 版)
「バントゥー・ホロミサ」の記事における「トランスカイ時代」の解説
ホロミサはトランスカイ(現・東ケープ州の一部)のムカンドゥリで生まれ、1976年にトランスカイ防衛軍に入隊して、1985年には准将に昇進した。1987年10月にはトランスカイのジョージ・マタンジマ首相を辞任の上亡命させ、その後継であるステラ・シグカウ政権も転覆させた。1987年12月にはホロミサはトランスカイ政府の元首(軍事評議会議長)となり、1994年に南アフリカに再統合されるまでその任にあった。このクーデターは南アフリカから離れつつあったマタンジマ政権を打倒するため、南アフリカ政府が使嗾したものであったが、ホロミサは政権掌握後いっそう南アフリカ離れを鮮明にし、アフリカ民族会議(ANC)寄りの姿勢を示して南アフリカ政府と激しく対立するようになった。1989年にはホロミサはトランスカイでアフリカ民族会議を合法化し、同党軍事部門の訓練も行われるようになった。1991年に憲法制定会議(CODESA)が開始されるとトランスカイはANC寄りの立場で交渉に参加し、1993年に複数政党交渉フォーラムが開始された際もANC寄りの立場を崩さなかった。1994年4月27日、南アフリカで全人種選挙が実施されたのと同時にトランスカイ政府は南アフリカに再統合され、消滅した。
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