トランスクリプトミクスとは? わかりやすく解説

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トランスクリプトミクス【transcriptomics】

読み方:とらんすくりぷとみくす

生体内細胞存在する伝令RNAmRNA)を総合的に研究する学問分野。とくに、細胞内の伝令RNAの量を解析することにより、形質発現関わる遺伝子選出し、その発現状態を網羅的定量的調べることを目的とする。→トランスクリプトーム


トランスクリプトーム

(トランスクリプトミクス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/06 14:30 UTC 版)

トランスクリプトーム(transcriptome)とは、特定の状況下において細胞中に存在する全てのmRNA(ないしは一次転写産物、 transcripts)の総体を指す呼称である。ゲノムは原則として同一個体内のすべての細胞で同一だが、トランスクリプトームでは状況が異なり、同一の個体にあっても組織ごとに、あるいは細胞外からの影響に呼応して固有の構成をとる。

トランスクリプトミクス(transcriptomics)とはトランスクリプトームを扱う学問である。トランスクリプトームの様態は、例えばDNAマイクロアレイの様に一度に幾万ものmRNAを識別する能力を持つ技術をもって解析される。遺伝子産物であるmRNAの階層の要素が、蛋白質の階層の要素と一対一に対応するとは限らない。蛋白質から構成されるシステムは、トランスクリプトームと同様な枠組みで理解され、プロテオームという概念で認識されている。トランスクリプトームの研究は生命を司る物質流転(メタボローム)を探求する上で残された重要な分野である。

関連項目

外部リンク


トランスクリプトミクス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/11 08:30 UTC 版)

オーミクス」の記事における「トランスクリプトミクス」の解説

トランスクリプトーム構造と機能研究トランスクリプトームとは、細胞産生されmRNArRNAtRNA、およびその他の非コードRNAを含む、すべてのRNA分子セットのこと。

※この「トランスクリプトミクス」の解説は、「オーミクス」の解説の一部です。
「トランスクリプトミクス」を含む「オーミクス」の記事については、「オーミクス」の概要を参照ください。

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