トム・ラントスの反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 16:07 UTC 版)
ペルシャ湾岸戦争の歴史を大きく書き換えるキャンペーンは進行中である。 -Tom Lantos response to MacArthur あるインタビューで、ナイラの家族や友人を保護するために父親の要望に応え素姓を隠していたと発言。一方、「メディアが偶然、彼女に焦点を当てただけだ。彼女が証言していなければ他の誰かに焦点を当てていただろう」として、罪には当たらないとした。 また、次のようにも述べている。 クウェート大使館を通じて委員会にもたらされた「目撃談」が全くの虚偽とは思わなかった。彼女の話が真実ではないのは議論の余地がないけれども、重要なのはそれではない。ナイラ証言が徹頭徹尾作り話と仮定しても、膨大な人権侵害を決して減じるものではないという事を。 その後、トム・ラントスは1992年1月27日にニューヨーク・タイムズへ寄せた「クウェートが暴虐のシナリオを書いた」と題する投書の中でマッカーサーの主張に答えた。「マッカーサー氏の記事は、ペルシャ湾岸戦争の歴史を書き換えようとする皮肉屋にしか役立たない」と批判。「少女がイラクによる侵攻当時クウェートにいさえせず、身の毛がよだつような出来事はアメリカの広告業者が考え出したものであるというのは悪意ある当てこすりに過ぎない」とした。また、「ナイラがクウェート大使の娘であるという事実により、目撃談がより信頼の置けるものとなった。彼女の大使館や政府との関係は信憑性を強化した」と主張。「イラクによる無数の人権侵害が証拠として残っている以上、暴虐を捏造する必要は無いし逆効果である」と締め括った。委員会とヒル・アンド・ノウルトンとの特別な関係については強く否定、「委員会活動は、いかなる法律事務所や広告業者とも関係は無い」と断言している。 なお、後にマッカーサーはニューヨーク・タイムズへ宛てた手紙の中で証言を撤回していたことを指摘。
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