トツカワハナネコノメ
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「シロバナネコノメソウ」の記事における「トツカワハナネコノメ」の解説
トツカワハナネコノメ Chrysosplenium album Maxim. var. totsukawaense J.Oda et Nagam. - 2020年記載の新しい変種。花時の茎は直立し、軟らかい円柱形で、高さ5-20cm、太さ0.8-1.2mm、緑色から紫褐色、軟毛とともに白色の長毛が疎らに生える。根出葉は葉柄があり、しばしば花時まで残る。葉身は長さ7-10mm、幅8-12mm、扇形または扁円形で、両側に1-2個の円い鋸歯があり、基部はやや切形でしばしば葉柄に流れ、長い毛がまばらに生える。葉柄には長さ10-40mmの長い毛が生える。茎葉は無柄または有柄、葉身は長さ3-10mm、幅4-12mm、両側に1-2個の円い鋸歯がある。 花期は2月下旬から3月下旬。萼裂片は白色で、長さ2.0-2.6mm、幅1.5-2.9mm、先端は円みをおび、上半分は反曲する。雄蕊は8個で、花糸は長さ2.6-3.2mmあり、萼裂片を0.3-1.0mm超出する。裂開直前の葯は暗赤褐色で、花粉粒は白味がかった黄色から黄色になる。花柱は長さ1.6-2.2mmで、萼裂片から超出する。蒴果は斜開し、萼裂片から超出する。種子は卵球形で、長さ0.6-0.7mm、褐色で、10-12個の隆条に低い円形の乳頭状突起がならぶ。日本固有種。本州紀伊半島南部北側の三重県、奈良県、和歌山県に分布し、標高200-500mの低山帯の、小さな滝の崖地に限って生育する。織田および永益 (2020)による記載命名である。 奈良県十津川村 2021年3月上旬 茎は緑色から紫褐色、軟毛とともに白色の長毛が疎らに生える。 萼裂片の先端は円みをおび、上半分は反曲し、雄蕊は萼裂片をわずかに超出する。 小さな滝の崖地に生育する。
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