デ・カイパー社
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1695年にペトロス・デ・カイパーとその妻アンナ・カスターズにより、オランダに誕生する。蒸留所を竣工する前、ペトロス・デ・カイパーはオランダのジンとビールを輸送するための木箱を作る仕事をしていた。 1800年代に、デ・カイパー社はロンドンに拠点を置くマシュー&クラーク社と提携しグレートブリテンと、その植民地への輸出に力を注ぐ。 1894年にシーダムに新しい蒸留所を開く。1920年代からリキュールを蒸留し始め、10年後には約20種類ほど蒸留するようになった。その中で重要なのはレモンフィリングのジェネバ(geneva)である。平行してこの頃よりオランダ国内での流通に力を入れ始める。 1932年からの2年間でニュージャージー、モントリオール、カナダなどの国々へ販路を拡大する。 1985年にはオリジナル・ピーチツリー(Original Peach-Tree)をアメリカで発売。当時バーを中心にファジー・ネーブルが流行していたことで、これが大ヒットし、現在まで売れ続ける代表製品となる。ちなみに発売当時はピーチツリー・シュナップス(Peach-Tree Schunapps)という名前だったが、ドイツ式の蒸留酒を指すシュナップスという呼び方は、アメリカでは定着しなかったため、程なくしてオリジナル・ピーチツリーに改称されている。 1995年に、創業300年目を記念してオランダのベアトリクス女王より「ロイヤル・ディスティラー」の称号を授与されたことにより、デ・カイパー社は現在、100カ国以上に年間5000万本以上を輸出する大企業である。 デ・カイパー蒸留所の現在の管理責任者はDr.ボブ・デ・カイパー(Drs Bob de Kuyper)氏である
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