デュアルモードバスシステム (IMTS)
ガイドウェイ上は中量軌道システムとして、コンピューター制御による自動運転で走行し、一般道路上は、運転手による手動走行を可能とする軌道系と道路系の長所を生かした複合システムをいう。日本では建設省(現・国土交通省)が1973~75年に日産、マツダなどと共同でデュアルモード・バス・システムの開発を行い、筑波の土木研究所で実用化実験を実施した。このシステムの車両(定員40人)は電気駆動で、電力はガイドウェイ上では給電レールを介して、一般路上では電池から供給された。ITMSは99年にトヨタが発表したもので、都市間は道路上の高架道路や高速道路の路側などを利用した専用道路を、隊列を組んで高速で自動走行し、一般道路では普通バスと同様に手動で運転する、都心部から郊外の面的領域を安全かつ確実に走行できるフレキシブルなシステムである。車両はハイブリッド車やCNG車を用い、環境に優しい仕様としている。2001年4月には淡路島の公園内に実用化導入された。ガイドレールなしで車線保持、隊列走行、速度維持、駅定点停止、衝突防止機能などITSの最新技術が用いられている。
参照 車群協調走行システム、新交通システム、前方障害物衝突防止支援システム、プラトーン走行- デュアルモードバスシステムのページへのリンク