チナスキー一家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/23 17:59 UTC 版)
「くそったれ! 少年時代」の記事における「チナスキー一家」の解説
ヘンリー同様、ほかのチナスキー一家はブコウスキー自身の家族を手本にしている。たとえば、ヘンリーの両親はブコウスキーと同様、第一次大戦のあとにドイツで出会っている。 エミリー チナスキーの父方の祖母。小説の冒頭、彼女の言葉についてのチナスキーの最初の記憶は「まったく、ろくでなしどもばっかりだね!(“I will bury all of you!)」と言い放つことである。 レナード チナスキーの祖父で、エミリーと別居。レナードが酒のみであっても、チナスキーは彼を立派な男だと認めている。チナスキーが最初に出会ったとき、レナードよりドイツの十字勲章を与えられている。 ヘンリー・チナスキー・シニア チナスキーの父。ドイツで母と出会い、そこでヘンリー(ジュニア)が生まれた。小説の冒頭で父は牛乳配達人として働いている。彼は息子に小さい頃から体や言葉で責め立て、厳しく残酷にふるまう。父は家族、弟のジョンと兄のベンを軽蔑している。父はしばしば彼らを酒飲みで女たらし(息子はやがてそうなるが)だとこき下ろしている。大恐慌の始まりのころ、父は仕事を失ったものの、あたかも仕事をしているかのように近所を車で乗り回して一日を過ごす。息子は時がたつにつれ彼の折檻を疎ましくなりはじめ、二人はやがてあからさまに憎しみを互いに持ち始める。 キャサリン チナスキーの母。生粋のドイツ人で、第二次大戦のあとドイツでヘンリーの父と出会い結婚した。キャサリンは情愛深い母親だが、ヘンリー・シニアの罵りに甘んじている。チナスキーは初め父親の暴力から守ってくれないことに恨むが、後に自分と同じく彼女を別の犠牲者と考えるようになる。 ベン チナスキーの叔父。結核のためサナトリウムに住んでいる。 アナ チナスキーの叔母で父親の弟ジョンに嫁いだ。ジョンは失踪し子供2人を抱え困窮している。
※この「チナスキー一家」の解説は、「くそったれ! 少年時代」の解説の一部です。
「チナスキー一家」を含む「くそったれ! 少年時代」の記事については、「くそったれ! 少年時代」の概要を参照ください。
- チナスキー一家のページへのリンク