タイプ47
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 04:14 UTC 版)
「ロータス・ヨーロッパ」の記事における「タイプ47」の解説
ヨーロッパの名前はついていないが、ヨーロッパ・シリーズ1をベースにしたレース仕様が、ロータス47である。クォーターピラーの形状から「世界一速いパン屋のバン」と呼ばれ、グループ4カテゴリーの出走を目的としたこのモデルは、FRP製ボディカウルが更に軽量化され、リアサスペンションは大きく構造を変更し、当時のロータスF1にほぼ準ずる4リンク式に改められるなど、レースで勝つことに焦点を絞っている。 フレームに関しては、市販型ヨーロッパと同様の逆Y字型だが断面形状が異なり(市販車と比べBL寸法が小さくWL寸法が大きい)、板厚も下げられ市販型とは別物である。このシャシは市販型より軽量だが脆弱で撓み易く、クラックが入り易い。動力性能に関しては大きく変更され、エンジンは1.6Lのコスワース製Mk.13型直列4気筒エンジンに換装、強力なエンジンパワーに対処するためヒューランド製FT200と呼ばれる5段マニュアルトランスミッションが搭載された。ブレーキもリアブレーキがドラム式からディスクブレーキに変更されている。 レース用に大幅なモディファイを加えられたロータス47は、小排気量ながらその軽量ボディを生かし、グループ4では常勝の一角に数えられ、時には格上クラスの車の順位も上回った。その後も開発は進められ、シャシーの改良、大排気量V型8気筒エンジンを搭載したモデルなどが派生した。
※この「タイプ47」の解説は、「ロータス・ヨーロッパ」の解説の一部です。
「タイプ47」を含む「ロータス・ヨーロッパ」の記事については、「ロータス・ヨーロッパ」の概要を参照ください。
- タイプ47のページへのリンク