ゼーベック効果とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ゼーベック効果の意味・解説 

ゼーベック効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/27 01:57 UTC 版)

ゼーベック効果(ゼーベックこうか、: Seebeck effect)は物体の温度差が電圧に直接変換される現象で、熱電効果の一種。逆に電圧を温度差に変換するペルティエ効果[1]もある。類似の現象としてトムソン効果ジュール熱がある。ゼーベック効果を利用して温度を測定することができる(→熱電対)。ゼーベック効果、ペルティエ効果は可逆であるが、ジュール熱はそうではない。トムソン効果は、ゼーベック効果やペルチェ効果とも少し違うが、一例としてある。

ゼーベック効果は、1821年にエストニア物理学者トーマス・ゼーベックによって偶然発見された。ゼーベックは金属棒の内部に温度勾配があるとき、両端間に電圧が発生することに気づいた。

また、2 種類の金属からなるループの接点に温度差を設けると、近くに置いた方位磁針の針が振れることも発見した。これは2種類の金属が温度差に対して異なる反応をしたため、ループに電流が流れ、磁場を発生させたためである。

ゼーベック効果

2 種類の金属 A, B からなる熱電対

異なる金属または半導体温度差を設けると電圧が発生する。この電圧は温度差 1 K あたり数 μV 程度の大きさである。

右の回路について、発生する電圧は次の式から求められる。

相現象 電子相 電子現象 磁気相 準粒子 ソフトマター 科学者 カテゴリ


このページでは「ウィキペディア」からゼーベック効果を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からゼーベック効果を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からゼーベック効果 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ゼーベック効果」の関連用語

1
ゼーベック素子 デジタル大辞泉
94% |||||

2
熱起電力 デジタル大辞泉
94% |||||

3
Seebeck デジタル大辞泉
72% |||||

4
熱電効果 デジタル大辞泉
72% |||||

5
熱電対 デジタル大辞泉
72% |||||

6
熱電発電 デジタル大辞泉
72% |||||





ゼーベック効果のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ゼーベック効果のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのゼーベック効果 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS