セクションからサブグループまでがつくる階層構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/07/23 10:55 UTC 版)
「国際特許分類」の記事における「セクションからサブグループまでがつくる階層構造」の解説
国際特許分類は、生物の分類に似ている。生物の分類では、全ての生物を動物界、植物界(など)の「界」に分け、動物界、植物界それぞれに分類された生物をさらに細かく(例えば動物界であれば海綿動物門から脊索動物門までの)「門」に分ける。それぞれの「門」を「綱」に分け、「綱」をさらに「目」に分け、「目」を「科」に分ける。国際特許分類には、生物の分類における「界」に相当するもっとも大まかな分類として「セクション」があり、以下「サブセクション」、「クラス」、「サブクラス」、「メイングループ」、「サブグループ」という細かい分類がある。 国際特許分類では、全技術分野を8個の「セクション」に分け、各セクションを5から36の「クラス」に分け、さらにそれを「サブクラス」に、サブクラスを「メイングループ」に、メイングループを「サブグループ」へと細分する。メイングループとサブグループはあわせて7万個ほどある。特許文献には7万個あるメイングループとサブグループのうちの1個または複数の記号が、その文献の分類を表示するために付される。 国際特許分類の分類記号は、セクションからサブグループに至る階層を示すアルファベットと数字の組み合わせである。例えば、 Aはセクション「生活必需品」を表す分類記号であり、 A01はクラス「農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業」を表す分類記号であり、 A01Bはサブクラス「農業または林業における土作業:農業機械または器具の部品, 細部または附属具一般」を表す分類記号であり、 A01B 1/00はメイングループ「手作業具」を表す分類記号であり、 A01B 1/02はサブグループ「鋤;ショベル」を表す分類記号である。 したがって、分類記号A01B 1/02が表示された特許は 農業または林業における土作業:農業機械または器具の部品, 細部または附属具一般の中でも 手作業具である 鋤;ショベル に関する発明について与えられたものだといえる。また、「鋤;ショベル」に関する発明にはどんなものがあるかを知りたければ、分類記号A01B 1/02が表示された特許文献を手当たり次第に調べればよい。
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