スペインとポルトガルの鉄道の軌間の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 15:58 UTC 版)
「イベリア軌間」の記事における「スペインとポルトガルの鉄道の軌間の変化」の解説
スペイン国内の鉄道のため設計し、法律によって規定されたイベリア軌間(6カスティーリャフィート= 1671.6mm)であったが、事業会社は、それを厳密に適用しなかった。鉄道建設の契約をしたイギリスの会社は、軌間を6カスティーリャフィートではなく、独自の測定単位に適合させ、最終的に5フィート6インチ(1674 mm)とした。 1955年には、スペイン国鉄(RENFE、レンフェ。レンフェ・オペラドーラ(Renfe Operadora) とADIF(スペイン鉄道インフラ管理機構)の前身)によって意図的な修正が実施された。理由は、ホイールフランジとレールの間の隙間、または「軌道の遊び(juego de vía)」を減らして、転がり状態を改善するためであり、それに関して、同年3月に「Reducción del juego de vía(軌道の遊びの削減)」というレポートがスペイン国鉄研究所が復興省によって発行された。1955年以降、軌間が1668mmに変更され、軌道のメンテナンスのたびに変更していった。例外は、バルセロナ地下鉄1号線であり、旧来の1674mmの軌間を維持している 。この変更により、1955年より前に適用された軌間は「古いイベリア軌間」と呼ばれ、後に使用されたものは単に「イベリア軌間」または「RENFEゲージ」とも呼ばれている。 ポルトガルは、リスボン - アセカ区間を標準軌(1435mm)で建設し、その後5ポルトガルフィート(1665mm)に改軌したが、1955年からスペインと同様のプロセスを経て現在の1668mmに改軌した。
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