ステアリングホイールの交換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 05:58 UTC 版)
「ステアリング」の記事における「ステアリングホイールの交換」の解説
ステアリングホイールは常に人の手に触れるデバイス(機器)であり、その大きさによって操舵装置の操作力や操作に対するステアリングの舵角も左右されるため、様々な理由により社外品に交換される事がある。 純正品では、エンジン停止時など、パワーステアリングが機能しない状況をも考慮し、操舵力を軽減する目的で外径が比較的大きめとなっていることが多い。これに対し、素早い操作が必要な車種では、小径のステアリングホイールを装備し、操作量に対する舵角を増やすことも行われる。 リム部の材質は、芯材が鋼、アルミ合金、マグネシウム合金(社外品は鋼かアルミ合金)、表面材はウレタン樹脂やポリプロピレンで作られることが多く、スポーツカー、GTカー、高級車などでは、リム表面を木製や本革巻などとして、差別化が図られている。 こうしたことが背景となり、アフターマーケットには様々なデザインや直径、握りの太さと断面形状、表面材質のステアリングホイールが多数販売されており、チューニングやドレスアップにおいてはステアリングホイールの交換はかつては比較的ポピュラーな手段の一つであった。しかし、近年では上記の通りエアバッグや様々なスイッチが内蔵されるようになってきたことから、交換作業に困難が伴う上、デメリットが大となる事例も増えてきている。 ステアリングホイールの交換は、一般的には純正ステアリングホイールを取り外した後にステアリングボスと呼ばれる社外部品をステアリングシャフトのスプラインに嵌め込んでナットで固定した後、ステアリングボスの上に数本(多くは6本)のボルトで社外ステアリングホイールを取り付ける手法が用いられる。この際、ステアリングボスの長さを選ぶことやステアリングホイールとの間にスペーサーを挟むことで、ステアリングの突き出し量を調整出来るため、ドライバーの体格に合わせてステアリングリムの位置(リーチ)を最適に調整する目的で交換が行われることもある。
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