スギ亜科 Subfamily Taxodioideae
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 05:12 UTC 版)
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ヌマスギ属(学名:Taxodium) アメリカからメキシコにかけて3種が知られる。属名Taxodiumはイチイ科イチイ属(学名:Taxus)に見た目が似ていることからだとされている。和名ヌマスギ属は沼杉で沼地に住むという生態的特徴からきている。生態的特徴としては水辺に生えるということ以外にも落葉するということでもよく知られ、Taxodium distichumなどは葉が落ちる様子を羽に例えて、和名を落羽松(ラクウショウ)とも呼ばれる。水辺にもよく対応し、気根(呼吸根ともいう)と呼ばれる特殊な根を付ける。 沼地に生えるヌマスギ属 ヌマスギ属の気根 落葉したヌマスギ属 ヌマスギ属の球果 スイショウ属(学名;Glyptostrobus) 現生種は中国に一種Glyptostrobus pensilis(中国名:水松)が知られる単型の属である。和名は中国語名の音読みに由来。 晩秋に紅葉したスイショウ属 スイショウ属の球果 スギ属(学名:Cryptomeria) 日本にスギ(Cryptomeria japonica)一種が知られる単型。天然分布は青森県までとされ、北海道で見られるものは植林の結果とされる。常緑であるが、冬には葉が緑色から茶色に変色する。これは低温で光合成能力の低下する冬に太陽光を浴びすぎて傷害を起こすことを防ぐためとされる。花粉は春に風媒され、花粉症の原因となる スギの雄花 スギの枝先の雄花と根本の雌花 スギの球果 冬には茶色く変色するスギの葉 木材として利用されるスギ
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