スウェット衣料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/28 09:55 UTC 版)
代表的なのは、前述の通りスウェットシャツとスウェットパンツである。日本ではトレーナーとも呼ばれる。命名したのは石津謙介で、由来はスポーツジムのトレーナーが着ていたことから。スウェットシャツとスウェットパンツの組み合わせはスウェットスーツ、トレーナースーツと呼ぶ。 スウェットシャツの典型的な形は、頭からかぶって着用するプルオーバーで長袖。襟ぐり、袖口、裾がゴム編みになっている。スウェットシャツ特有のディテールとしてVガゼットというのがある。襟ぐりの延び防止や汗止めを期待して、襟の部分に三角形の別布をつける。これは必ず付けられているものではなく、コストやデザインの都合で省略されることもある。 スウェットシャツにフードをつけたものをパーカーという。これもスウェット生地を用いた代表的な衣料である。 これらの衣料は吸汗性と防寒性という長所を期待して寝間着にも用いられるほか、部屋着などリラックスして着用する場合の普段着、あるいは生地の厚さから怪我を防止する目的で軽作業用の作業着としても用いられるなど広く使われる。 上下ともに同素材の衣服を用いるファッションをセットアップと呼ぶが、スウェット衣料のセットアップは特にヒップホップ系ファッションが日本において盛況であった2000年代前半で多く採用され、一世を風靡していた。また、この影響で「PLAYBOY」や「UNIQLO」の無地スウェットセットアップを着た10代を中心とした女性も増え、彼女らをスウェット族と呼んだ。 有名なスウェット衣料に「チャンピオン」の「リバースウィーブ(英: Reverse Weave)」がある。使用するスウェット生地の方向を工夫することで洗濯縮みなどを軽減している。
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