ジーゴ・サナリア編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 07:08 UTC 版)
27巻 - 31巻 ガルハサンを離れた八番艦は、西の辺境サナル海へと向かう。そこはサナル海西周辺を支配する海賊「ジーゴ・サナリア」と小戦が絶えない紛争地域であり、一族中屈指のアレア・モス率いる影船四番艦がいる地域であった。多くの者が四番艦または海将を味方に引き入れるものと考えていたが、ファンの真意はジーゴ・サナリアを味方に付けることであった。 商船を罠に襲ってきたロナルディア戦船に苦戦する女戦士アグナ・メラ率いるジーゴの一軍をファンは助け、ジーゴに協力を得るべく単身ジーゴの大長の元へと向かう。ファンの申し出を受けた大長は、一族の若者たちの妨害を排除して、孫娘でもあるアグナに夜這いを仕掛けて嫁にし、一族の一員になれば認めるというものだった。しかしその真意は、無謀にも一人敵陣に乗り込んできたファンを、村の若者たちの手で亡きものにしようという企みであった。一人も殺さないよう戦うファンは苦戦するが、最終的にはその気持ちがジーゴのつわもの、そしてアグナにも伝わり、ジーゴ・サナリアはファン・ガンマ・ビゼンと共に戦うことを決意する。 無事八番艦に帰還したファンの前にアレア・モスが現れる。ロナルディア船を倒し、ジーゴを仲間に付けたファンは、ロナルディアと同盟を組もうとしている海王ソルにとって許せるものではないと言う。多くの者が手を貸してくれると思っていた中、アレア・モスは海王に、自分の見たことのみを報告すると言い去っていく。 ファンはソルと戦う戦力を得るため、サナル艦隊を「貰いに」行く。ソルによって新しく任命されたサナル艦隊海将ウォルカ・ベアスは若くして海将に選ばれる程の実力をもっていたが、部下を駒のように扱う人望の薄い男であった。ファンはそこを突き、見事ベアスを追い詰める。ベアスはアグナの槍によって命を落とし、残ったサナル艦隊はファンの説得、人徳によって共に戦うことを誓う。 かくしてサナル艦隊、ジーゴ・サナリアを味方につけたファンは海の一族を一つにすべく、海王ソルとの戦いに臨む。
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