ジーク証券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 06:40 UTC 版)
1998年5月には岡三証券出身の西川敏明が社長に就任、7月には社名をジーク証券に改めた。ジークはドイツ語で勝利を意味し、顧客とともに勝利していく姿勢を示したものである。この年には渋谷支店を開設して東京に進出、三洋証券の元社員などを集め、西川の陣頭指揮のもと、開設一箇月で70億円の預かり資産を獲得した。1998年7月には月次で黒字に転換した。またサテライト店と呼ばれる小規模店舗を全国で展開していく方針を採り、2000年には伊那、春日部、名古屋などに出店した。サテライト店は商品開発、情報提供などを本部で行い、現地では地元に密着した少人数の社員が対応する形態の店舗で、こうした店舗を人口5万人に1店の割合で出店していくことにより、全国にコンビニ並みの店舗網構築を目指すとしていた。 しかし2002年には西川がMBOにより渋谷支店を分社化してスーパージーク証券(後にニュース証券に改名)として独立した。2003年中間期には10億円の営業収益をあげていたが、2006年以降は世界金融危機の影響も加わって3年連続の赤字となった。この状況を受けて株主が持株の売却に動き、2008年11月、海外事業を強化していた韓国のリーディング投資証券が増資分を合わせて過半数の株式を買収した。リーディング投資証券が引き受けに着手したのは2008年8月のことで、外国企業による買収としては異例の早さであった。
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