ジュラシック・パーク・ザ・ライドとは? わかりやすく解説

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ジュラシック・パーク・ザ・ライド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/11 14:48 UTC 版)

ジュラシック・パーク・ザ・ライド
アトラクションのフィニッシュ(ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド / 2009年)
ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド
エリア ロウアー・ロット
座標 北緯34度08分25.7秒 西経118度21分25.4秒 / 北緯34.140472度 西経118.357056度 / 34.140472; -118.357056
状態 閉鎖
オープン 1996年6月21日 (28年前) (1996-06-21)
クローズ 2018年9月3日 6年前 (2018-09-03)
Replaced by ジュラシック・ワールド・ザ・ライド(2019年7月21日 - )
アイランズ・オブ・アドベンチャー
エリア ジュラシック・パーク
座標 北緯28度28分14.2秒 西経81度28分23.6秒 / 北緯28.470611度 西経81.473222度 / 28.470611; -81.473222
状態 営業中
オープン 1999年3月27日 (25年前) (1999-03-27)
オープン 1999年5月28日 (25年前) (1999-05-28)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
エリア ジュラシック・パーク
座標 北緯34度39分51.8秒 東経135度25分50.4秒 / 北緯34.664389度 東経135.430667度 / 34.664389; 135.430667
状態 営業中
オープン 2001年3月31日 (23年前) (2001-03-31)
主なデータ
種類 ライド・アトラクション(ウォーターライド
製造者 Vekoma
設計者 ユニバーサル・クリエイティブ
テーマ ジュラシック・パーク
落差 85 ft (26 m)
全長 1,900 ft (580 m)
速度 50 mph (80 km/h)
定員 3000 riders per hour
両ごとの定員数 25名
列数 5
列ごとの定員数 5
所要時間 約7分
身長制限 122cm以上
付き添い者同伴の場合は107cm以上
協賛 アート引越センター
チャイルドスイッチ 利用可能
ウィッグ 着用可能
車椅子から降りる必要あり

ジュラシック・パーク・ザ・ライド: Jurassic Park - The Ride)は、ユニバーサル・パークス&リゾーツに設置されているウォーターライドタイプのアトラクションで、マイケル・クライトンの1990年の小説『ジュラシック・パーク』およびそれを原作とするスティーヴン・スピルバーグ監督の1993年公開の映画『ジュラシック・パーク』をテーマとしている。

存在するパーク

過去に存在したパーク

ストーリー

ゲストはジュラシック・パーク内をボートで巡るリバーツアーに参加し、ウルトラサウルスステゴサウルスなどの草食恐竜を観察する。しかし、途中でパラサウロロフスにぶつかり、立ち入り禁止区域である肉食恐竜エリアに迷い込む。そこではヴェロキラプトルが脱走しており、パークの安全が脅かされている。ゲストは倉庫エリアを通じて脱出を試みるが、T-REXをはじめとする肉食恐竜の襲撃を受ける。ゲストは無事に生還できるのか。

概要

アイランズ・オブ・アドベンチャー

ジュラシック・パーク・リバー・アドベンチャー: Jurassic Park River Adventure)は、1999年5月28日にジュラシック・パークエリア内でオープンした。

アトラクションには150万ガロンの水が使用されており、オープン当時、85フィート(約26メートル)からの落下はテーマパークのウォーターライド型アトラクションとして最大規模だった[1]

ナレーションはグレッグ・バルソン英語版が担当している。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

ジュラシック・パーク・ザ・ライドは、2001年3月31日のパーク開園と同時にオープンした。

ナレーションは江原正士が担当している。

2023年9月4日から大規模改修のため運営を休止し[2]、2025年1月8日にリニューアルオープンした[3]

ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド

ジュラシック・パーク・ザ・ライドは、1996年7月21日にロウアー・ロットエリアでオープンし、2018年9月3日にクローズした。

後継のアトラクションとして「ジュラシック・ワールド・ザ・ライド」が2019年7月21日にオープンした。

ナレーションはグレッグ・バルソンが担当していた。

登場する恐竜

製作

オリジナルのアトラクション

最初のアトラクションは、1996年7月21日にユニバーサル・スタジオ・ハリウッドでオープンした。当時、このアトラクションは映画と同時進行で製作されており、既存の映画を基にした他のユニバーサル・スタジオのアトラクションとは異なる例外的な存在だった。開発と設計は映画公開の3年前である1990年11月に始まった。監督のスティーヴン・スピルバーグは、映画製作前からアトラクションの構想を練っていたことを明かしている。アトラクション用に製作された小道具の一部は映画にも使用されており、映画冒頭の食事シーンではアトラクションのコンセプトアートが映し出されている。

アトラクション製作は、ゲイリー・ゴダード英語版が率いるランドマーク・エンターテインメント英語版が1991年から担当した。映画ではカットされた小説の「リバーライド」のシーンが採用され、当初のジープ型アトラクションの構想は技術的制約により断念された。その代わりに、ゴダードは小説に登場するボートライドを基にした設計を提案。スピルバーグの同意を得てプロジェクトが進行した。ボートライドの採用により、大規模なキャパシティーと独自のストーリーを持つ水上アトラクションが実現した[4][5]

実物大のアニマトロニクス制作

施設の設計マネージャーであるクレイ・グロイルは、ジャングルと巨大な山をビジュアルモデルとして構想した。恐竜のアニマトロニクス制作は、「キングコング・エンカウンター英語版」を手掛けたボブ・ガーとの協議で進められた。スピルバーグは登場する恐竜をすべて実物大にすることを希望していたが、予算制約により当初はデジタルエフェクト案も検討された。最終的に映画の特殊メイククリエイター、スタン・ウィンストンの協力のもと、アニマトロニクスで製作されることとなった。

ユニバーサル・スタジオはサルコス産業に製作を委託し、各恐竜の実物大模型を制作。リアルな皮膚の襞や皺まで再現した模型を基に、油性粘土とシリコンの層で型を作成し、これをロボットに取り付けペイントを施した。当初は恐竜に加えて人間の演者を配置する計画もあったが、これは実現しなかった。恐竜の音響効果は映画から抽出した唸り声を使用し、アクションに合わせて発声させた[4][5]

アトラクションの規模

アトラクションのフィナーレでは、角度51度、全長85フィート(約26メートル)のドロップが設けられ、ボートは最高速度時速50マイル(約80キロ)に達する。ボートの底では40フィートの波が発生する仕組みとなっている。このドロップ部分はオープンの1年以上前に完成した。ボートは最大25人収容可能で、当時としては最大規模のライドだった。2003年には改装が行われ、ライドが任意の位置で停止できるように改良された。また、ドロップ部分のトラックは天候に応じて高さを調整可能となっている。

ジャングルの植栽はユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで最大規模のプロジェクトとなり、ボート発車場の制御室は実際のライド・コントロール・センターとして機能している。クルーがカメラを通じてライドを監視し、問題発生時には直ちに停止することが可能となっている。発車コマンドは人間のオペレーターによって操作されるが、それ以外はすべてコンピューター制御となっている。


このアトラクションの製作費は1億1千万ドルに達し、映画の2倍の費用が掛かった[4][5]

アトラクションのオープン

アトラクションのフィナーレ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン / 2011年)

アトラクション第1号は、1996年6月21日にユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで正式にオープンした。オープニングセレモニーには、スティーヴン・スピルバーグと映画キャストのジェフ・ゴールドブラムが出席し、記念の燈火を灯した。オープン後数週間で待ち時間が2時間を超える人気を博し、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドの象徴的アトラクションとなった。この成功を受けて、1999年5月28日にアイランズ・オブ・アドベンチャー、2001年3月31日にユニバーサル・スタジオ・ジャパンで同アトラクションがオープンした。さらに、2010年3月18日にはユニバーサル・スタジオ・シンガポールにおいて、類似したストーリーを持つ「ジュラシック・パーク・ラピッド・アドベンチャー英語版」がオープンした[5]

各パークごとの違い

アメリカの2パーク(ハリウッドとオーランド)と日本では、アトラクションの進行方向が異なる。アメリカでは反時計回り、日本では時計回りに進行する。ただし、それ以外の点では、日本版はオーランド版とほぼ同一である。

ハリウッド版では、ジュラシック・パークのゲート前にトンネルが設けられており、恐竜の出現順序に若干の違いがあるものの、登場する恐竜自体は3パークで共通している。

警告音後、恐竜が逃走したことを示すシーンでは、3パークごとに恐竜に襲われるボートの種類が異なる。ハリウッド版ではゲストが乗っているボートと同様のデザイン、オーランド版では赤いボート、日本版では青いボートが登場する。

また、恐竜の小型種コンプソグナトゥスの登場シーンでは、オーランド版と日本版では服の取り合いが描かれるが、ハリウッド版ではポップコーン容器の取り合いが演じられる。さらに、オーランド版と日本版では恐竜の入った貨物が落下する演出がある一方、ハリウッド版では車が落下する演出となっている。

クライマックスでは、ハリウッド版のみ天井から恐竜が登場し、T-レックスが2回出現する。これに対して、オーランド版と日本版ではT-レックスは1度だけ登場する。また、ハリウッド版ではフィナーレのドロップ後にディロフォサウルスが1匹現れる[4][5]

新たなアトラクション

ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドでは、2018年9月3日から大規模な改修工事のために本アトラクションをクローズし、新たなアトラクション「ジュラシック・ワールド・ザ・ライド」を製作することが発表された。このアトラクションは、2015年の映画『ジュラシック・ワールド』に基づいており、異なるライドシステムを採用している。新アトラクションは2019年7月21日にオープンした[5][6]

脚注

  1. ^ Universal Orlando” (英語). www.universalorlando.com. 2019年8月28日閲覧。
  2. ^ “USJ「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」当面休止へ”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2023年6月1日). https://www.cinematoday.jp/news/N0137168 2023年6月1日閲覧。 
  3. ^ 株式会社インプレス (2024年12月27日). “USJ、「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」2025年1月8日より再開決定 優先体験付きチケットも販売”. GAME Watch. 2025年2月11日閲覧。
  4. ^ a b c d keatonbrows (2018年6月19日). “The Secret Reason Why Steven Spielberg Made Jurassic Park” (英語). Cracked.com. 2021年1月27日閲覧。
  5. ^ a b c d e f Jurassic World: The Ride” (英語). theStudioTour.com. 2021年1月27日閲覧。
  6. ^ Sanza, Cristina (2018年5月10日). “New Jurassic World ride announced for Universal Studios Hollywood in 2019, replacing Jurassic Park: The Ride” (英語). Inside the Magic. 2021年1月27日閲覧。

外部リンク


ジュラシック・パーク・ザ・ライド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 00:06 UTC 版)

ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン」の記事における「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」の解説

呪怨~呪われたアトラクション~Ju-on -The Cursed Attraction-オープン2014年9月12日 クローズ2014年11月9日 タイプホラー・アトラクション スポンサーアートコーポレーション株式会社 所要時間約7分 定員25名(5名×5列) 利用制限身長制限122cm以上、付き添い同伴場合は107cm以上年齢制限: 小学生以下大人同伴必要 エクスプレス・パス○ 照明モニター消され真っ暗な待ち列進みゲスト恐竜ツアーへと出発する途中でツアー案内音声途切れ、「佐伯伽椰子」の鼻歌流れ始めると、水路脇にたくさんの遺体見えるようになるクライマックスでは、「佐伯伽椰子」がボートゲストを襲う。 本アトラクション実施期間中は、パークオープンから17時までは通常の「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」が運営され18時以降に本アトラクション運営される

※この「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」の解説は、「ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン」の解説の一部です。
「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」を含む「ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン」の記事については、「ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン」の概要を参照ください。

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