ジャン=ミシェル・ネクトゥーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ジャン=ミシェル・ネクトゥーの意味・解説 

ジャン=ミシェル・ネクトゥー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/13 03:56 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

ジャン=ミシェル・ネクトゥー(Jean-Michel Nectoux、1946年11月20日 - )は、フランス音楽学者。とりわけガブリエル・フォーレの生涯と音楽に関する専門家として著名。

フォーレや他のフランスの作曲家に関する書籍を多数出版しており、パリで開催される主要な展覧会において責任者を務めている。

生涯

ネクトゥーはパリ郊外のル・ランシーに生まれた。1964年から1968年にかけてパリ大学で法学を修め、1968年から1970年の間にイヴ・ジェラールの下で音楽学を、またウラジミール・ジャンケレヴィッチの下で音楽美学を学んだ[1]。博士論文の主題はガブリエル・フォーレと劇場であった[2]。国立高等図書館学校(Ecole nationale supérieure des Bibliothéques1969年 - 1970年)を修了後、ヴェルサイユ私立図書館の主任司書に任用され(1970年 - 1972年)、続いてフランス国立図書館で音楽部門の部門長として勤務した(1972年 - 1985年)。ここではラヴェル、フォーレ、バレエ・リュスストラヴィンスキーマーラーなどの主要な展覧会を監督している[3]

開館準備中の1985年からオルセー美術館に参画したネクトゥーは、音楽活動、演奏会、学際的展示の主任キュレーターとして1997年まで活躍した。その後ラジオ・フランスの副音楽監督に就任、2000年ドビュッシー全作品連続演奏会を取り仕切った[3]。新設された国立美術史研究所フランス語版では「学術顧問」(conseiller scientifique)となっている。2009年になるとフランス音楽遺産研究所(l'Institut de recherches sur le patrimoine musical en France)へと参加している[3]

ネクトゥーは本業の傍ら、1972年から1985年にはRILMの秘書、また1972年から1982年にはRevue de musicologieの編集補佐を務めた。1980年に『Harmoniques』という音楽学の連続出版物を立ち上げると、モーツァルトの書簡全集などを出版した[3]

ネクトゥーの専門研究分野は1850年から1925年にかけてのフランスの音楽、文学、美術である。研究対象にはプルーストマラルメ、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、バレエ・リュス、ストラヴィンスキーなどが含まれる。 ニューグローヴ世界音楽大事典はネクトゥーを「フォーレに関する最大の権威」であると評している[1]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b Gribenski, Jean (2001), “Nectoux, Jean-Michel”, in Sadie, Stanley, The New Grove Dictionary of Music and Musicians, 17 (2nd ed.), Oxford University Press, pp. 732 
  2. ^ "Jean-Michel Nectoux", L'encyclopédie Larousse, retrieved 14 January 2105
  3. ^ a b c d Millot, Jean-Baptiste. "Jean-Michel Nectoux", Les tetes des art, 30 July 2012



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジャン=ミシェル・ネクトゥー」の関連用語

ジャン=ミシェル・ネクトゥーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジャン=ミシェル・ネクトゥーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジャン=ミシェル・ネクトゥー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS