ジェリー・フェイルデン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 07:20 UTC 版)
「フェイルデンステークス」の記事における「ジェリー・フェイルデン」の解説
競走名のフェイルデンとは、元陸軍少将のランドル・フェイルデン卿(Sir Randle Guy Feilden、1904-1981)のことである。フェイルデン卿は、ジョーッキークラブの会長(senior steward、先任筆頭理事、すなわち会長にあたる)や、共同競馬委員会(Joint Racing Board)の委員長を務め、フェイルデン卿は20世紀のイギリス競馬の運営と近代化を行なった。 なかでも特筆すべき功績は、1970年に、スポーツ団体としては初めて、イギリスのジョッキークラブが法人格(Royal Charter,Royal Chaterを受けた組織の一覧も参照)を獲得したことである。成立以来200年以上にわたって競馬に関する数々の紛争を調停し、問題に裁決を下してきたジョッキークラブだったが、それらの根拠は「先例」しかなく、何ら法的な根拠の無いものだった。もしもジョッキークラブの決定に対して不服の者が裁判にうってでた場合には、ジョッキークラブの主張の拠り所がない。フェイルデン卿の尽力によって、ジョッキークラブはエリザベス女王の国王大権に基づく法人格と公認を受け、これ以来、ジョッキークラブの決定には法的根拠が与えられることになった。 フェイルデン卿は1981年10月に亡くなったため、1982年から競走名がジェリー・フェイルデン記念ステークス(Gerry Feilden Memorial Stakes)と改められた。 1987年から競走名が短縮され、フェイルデンステークスになった。 なお、ニューベリー競馬場では障害戦の「ジェリー・フェイルデン障害(Gerry Feilden Hurdle、またはGerry Feilden Handicap Hurdle)」が行われている。
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