ザ・クエストとは? わかりやすく解説

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ザ・クエスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/12 04:02 UTC 版)

『ザ・クエスト』
イエススタジオ・アルバム
リリース
録音 2019年11月-2021年3月
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル インサイド・アウト・ミュージック
ソニー・ミュージック
プロデュース スティーヴ・ハウ
イエス アルバム 年表
The Royal Affair Tour: Live from Las Vegas
(2020年)
ザ・クエスト
(2021年)
ミラー・トゥ・ザ・スカイ
(2023年)
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ザ・クエスト』(The Quest)は、2021年に発表されたイエスのアルバム。2014年の『ヘヴン&アース』以来となる7年ぶりのスタジオ・アルバムで、バンド創設メンバーのクリス・スクワイア2015年に亡くなり、オリジナルメンバー不在で制作された最初のアルバムであり、2022年5月に亡くなったドラマーのアラン・ホワイトが参加した最後のアルバムとなった。

解説

バンドは、2019年末からニューアルバムの楽曲制作に着手していた。その後、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で2020年3月から予定されていたツアーが延期・中止となる[1][2]。その期間をアルバム制作に集中することができた[3]。アルバムは、スティーヴ・ハウがプロデューサーを務めることになった。「プロデュースを申し出たのは、このバンドのことをちゃんと理解していない人に任せるのが嫌だったから。それでいつも失敗してしまう。(中略)他のメンバーも同意してくれて、私たちはすぐに動き出したんだ」[3]。バンドのメンバーが集まることができなかったため、彼らはリモートでアイデアを交換して曲を制作し、編集作業はアルバムのエンジニア兼ミキサーであるカーティス・シュワルツが所有するスタジオで行われた。ハウは「(ウェスト・サセックス州の)アーディングリーにあるカーティス・シュワルツのスタジオは、ファイルの管理、トラックの組み立て、アルバム全体の音楽の集積の拠点となった。あの恐ろしい災害(パンデミック)がなかったとしても、同じような手法をとっていただろう。それが唯一のやり方だった」と語っている[4]

本作は、プログレッシブ・ロックの作品を数多く発表しているインサイド・アウト・ミュージックからリリースされたイエスの初めてのアルバムである[5]

収録曲

ディスク1
# タイトル 作詞・作曲 時間
1. 「ジ・アイス・ブリッジ - "The Ice Bridge"」
  • a.「アイズ・イースト - "Eyes East"」
  • b.「レース・アゲインスト・タイム - "Race Against Time"」
  • c.「インタラクション - "Interaction"」
ジョン・デイヴィソンフランシス・モンクマンジェフ・ダウンズ[注釈 1]
2. 「デア・トゥ・ノウ - "Dare to Know"」 スティーヴ・ハウ
3. 「マイナス・ザ・マン - "Minus the Man"」 デイヴィソン、ビリー・シャーウッド
4. 「リーヴ・ウェル・アローン - "Leave Well Alone"」
  • a.「アクロス・ザ・ボーダー - "Across the Border"」
  • b.「ノット・フォー・ナッシング - "Not for Nothing"」
  • c.「ホイールズ - "Wheels"」
  • ハウ
    5. 「ザ・ウェスタン・エッジ - "The Western Edge"」 デイヴィソン、シャーウッド
    6. 「フューチャー・メモリーズ - "Future Memories"」 デイヴィソン
    7. 「ミュージック・トゥ・マイ・イアーズ - "Music to My Ears"」 ハウ
    8. 「ア・リヴィング・アイランド - "A Living Island"」
  • a.「ブレイヴ・ザ・ストーム - "Brave the Storm"」
  • b.「ウェイク・アップ - "Wake Up"」
  • c.「ウィ・ウィル・リメンバー - "We Will Remember"」
  • デイヴィソン、ダウンズ
    合計時間:
    ディスク2
    # タイトル 作詞・作曲 時間
    9. 「シスター・スリーピング・ソウル - "Sister Sleeping Soul"」 デイヴィソン、ハウ
    10. 「ミステリー・ツアー - "Mystery Tour"」 ハウ
    11. 「ダメージド・ワールド - "Damaged World"」 ハウ
    合計時間:

    パーソネル

    アディショナル・ミュージシャン

    • FAMESスタジオオーケストラ(#2-4)
    • オレグ・コンドラテンコ - 指揮(#2-4)
    • ポール・K・ジョイス - オーケストラ編曲

    脚注

    注釈

    1. ^ アルバムリリース当初のクレジットは「Davison/Downes」となっているが、本曲がアルバムに先駆けて公開された際にフランシス・モンクマンの楽曲の盗作ではないかとの指摘を受けて、ジェフ・ダウンズは2021年7月27日の自身のTwitterで「『The Ice Bridge』はモンクマン作曲の『Dawn Of An Era』から引用したものです。私はこれを自分のライブラリ曲の一つと勘違いしていました。これは私の単純なミスであり、責任を認めます。本トラックの作曲者クレジットは今後『Davison/Monkman/Downes』となります」と説明している[6][7]

    出典

    1. ^ YES Announces Run Of U.S. Spring Tour Dates Leading Into Their Annual "Cruise To The Edge"” (英語). Yes Official Website. 2025年6月1日閲覧。
    2. ^ YES Postpone UK & European Album Series 2020 Tour Dates” (英語). Yes Official Website. 2025年6月1日閲覧。
    3. ^ a b Yes' first new album in eight years, 5 Things to Know” (英語). The Oakland Press (2021年10月1日). 2025年6月1日閲覧。
    4. ^ New Yes Album Asks The Great Questions Of Life” (英語). Northern Life (2021年9月27日). 2025年6月1日閲覧。
    5. ^ YES' JON DAVISON On The Quest – "I Hope To Inspire The Listener To Take Their Own Musical Journey"” (英語). Brave Words (2021年11月3日). 2025年6月1日閲覧。
    6. ^ https://x.com/asiageoff/status/1420066313427374082” (英語). Twitter (X) (2021年7月27日). 2025年6月1日閲覧。
    7. ^ https://x.com/asiageoff/status/1420066341382406146” (英語). Twitter (X) (2021年7月27日). 2025年6月1日閲覧。



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