ザイール時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 23:45 UTC 版)
政権を奪取したモブツは国名を「ザイール」と改め、アメリカ合衆国やイスラエルの支援でザイール軍(Forces Armées Zaïroises,FAZ)を創設した。ザイール軍はモブツの反共主義のもとアンゴラやルワンダに軍事介入したが、兵士の一部は北朝鮮で訓練を受けていた。 大統領特殊師団など一部のエリート部隊を除けば士官が横領したことにより長期間給与を受け取れないといった状況が発生し、軍全体の大規模な改革が行われたものの1978年にコルヴェジで反乱を起こしたFNLCの鎮圧をフランス軍に頼るといった状況になった。また、市民に対する略奪行為や、反対派にたびたび拷問・虐殺行為を行うことも問題視された。 1990年代初頭に始まったルワンダ紛争において、ザイール軍はフツ族の過激派に協力する形でルワンダ虐殺に関与する。これがのちに政権を取るローラン・カビラを指導者とするコンゴ・ザイール解放民主勢力連合など敵勢力の蜂起のきっかけとなり第一次コンゴ戦争が発生。弱体化していたザイール軍は東ヨーロッパ人の傭兵(その多くはセルビア出身だが、グルジア人の航空機パイロットもいた)を雇うなどして挽回を図るも敗退し、モブツは亡命。1997年、国の消滅とともにザイール軍は解散した。
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