サビマダラオオホソカタムシ
和名:サビマダラオオホソカタムシ |
学名:Dastarcus helophoroides Fairmaire |
コウチュウ目,ホソカタムシ科 |
分布:本州,四国,九州,対馬,台湾,中国 |
写真(上):サビマダラオオホソカタムシ成虫 |
写真(下):サビマダラオオホソカタムシ幼虫 |
説明 成虫は5〜11mm,背面には黄褐色と黒褐色の鱗毛からなる斑紋がある。鞘翅目(コウチュウ目)としては数少ない捕食寄生性昆虫で,樹木に寄生するカミキリムシ幼虫の天敵。樹皮や樹皮下に生まれた卵から生まれた幼虫は,カミキリムシ幼虫の坑道に入り込んで,寄主に毒液を注入して麻酔後,体表から体内組織を摂取する。成熟幼虫は坑道内でマユを作り,そこから成虫が羽化する。25℃の飼育下では幼虫孵化から老熟幼虫まで10〜15日,羽化までにはさらに約5週間を要する。飼育下では成虫は2〜3年生きて,生涯に数千卵を産む。マツノザイセンチュウを運ぶマツノマダラカミキリの天敵として有望視されている。南西諸島には近縁種クロサワホソカタムシ(D. kurosawai Sasaji)が産する。 |
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