コールボーイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:09 UTC 版)
コールボーイ(Call Boy)はイギリス産の競走馬。ハリーオンの産駒としては3頭目のイギリスダービー優勝馬である。 Call Boy 血統 ハリーオン系 性 牡/騸 Hurry On1903 栗毛 イギリス Marcovil Marco 毛色 栗毛 Lady Villkins 生年 1924 Toute Suite Sainfoin 生産地 イギリス Star 生産者 フランク・カーゾン Comedienne1913 黒鹿毛 イギリス Bachelors Double Tredennis 馬主 フランク・カーゾン Lady Bawn 調教師 ジョン・E・ワッツ Altoviscor Donovan 成績等 7戦4勝 Navareta F-No.- コールボーイは2歳の時(1926年)にミドルパークステークスを勝った。負かした相手にはシックル(Sickle、ネイティヴダンサーの曽祖父)などがいる。この年のフリーハンデでは、コールボーイの評価は5番手だった。 馬主のフランク・カーゾンはコールボーイがもっと強いと信じており、3歳になったあとの調教も全て一般に公開した。その調教でコールボーイは半兄のコメディキングと対戦した。コメディキングはグレート・ヨークシャー・ステークスなどに勝っているほどの実績馬だったが、コールボーイはこれを負かしてみせた。その結果、2000ギニーでは、コールボーイにとってはその年の初出走であるにもかかわらず、人気を集めて本命になった。 2000ギニーのゴールは大接戦になり、観衆は同着とみなしたが、短頭差で2着の判定になった。次戦を4馬身差で勝って臨んだダービーでは、コールボーイはスタートから終始先頭に立ってそのまま勝った。ハリーオン産駒としてはコロナックに続いて2年連続のダービー優勝だった。カーゾンは心臓が悪く、コールボーイが優勝したあとのセレモニーでは、貴賓席の国王のもとまで登って行き祝福を受けるのにえらく時間を要した。その2週間後、カーゾンは心臓の病で死んだ。 馬主が死去したことでクラシック登録が失効し、セントレジャーには出走できなくなったため、コールボーイは結局ダービーを最後に引退して種牡馬になった。コールボーイには様々なオファーがあったが、結局、カーゾンの兄弟が6万ポンドで購入して引取り、400ギニーの種付け料をとる種牡馬とした。しかし、コールボーイにはほとんど授精能力が無いことが判明し、後に去勢された。
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