コンテンツのフィルタリング政策面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 08:19 UTC 版)
「DNS over HTTPS」の記事における「コンテンツのフィルタリング政策面」の解説
イギリスのISPを代表する業界団体のInternet Watch Foundation(英語版)とInternet Service Providers Association(英語版)(ISPA)は、広く使われているFirefoxウェブブラウザを開発しているMozillaとGoogleに対して、DoHのサポートにより、ISPデフォルトの成人向けコンテンツのフィルタリングや裁判所の命令による著作権侵害サイトの強制フィルタリングなどのイギリスのウェブブロッキング(英語版)プログラムが弱体化してしまう恐れがあると非難した。ISPAは2019年にMozillaに「インターネットの敵(Internet Villain)」賞を(EUのデジタル単一市場における著作権に関する指令とDonald Trumpとともに)与えた。受賞理由は「イギリスのフィルタリングの義務とペアレンタル・コントロールをバイパスするDNS-over-HTTPSの導入により、イギリスのインターネットの安全基準を劣化させた」というものである。MozillaはISPAの主張に対して、DoHはフィルタリングを妨げるものではなく、「ISPの業界団体が、数十年前の古くなったインターネットインフラの改善に対して誤った判断をしていることに驚き、残念に思う」と述べた。この批判に対してISPAは謝罪し、ノミネートを取り下げた。Mozillaはその後、関連するステークホルダーとの十分な議論が行われるまではイギリスではDoHを使用しないようにすると発表したが、「イギリスにも現実のセキュリティ上の恩恵を提供できるはずだ」と述べている。
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