ケーヴァラ・ジュニャーナの二つの様相
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「ケーヴァラ・ジュニャーナ」の記事における「ケーヴァラ・ジュニャーナの二つの様相」の解説
ケーヴァラ・ジュニャーナには二つの様相がある。つまり、完全な自己実現と、自己以外に関する全知である。 ケーヴァラ・ジュニャーナに至った者は自身の魂の真の本性を現す。彼は自身の真の自己に専心し続ける。彼はあらゆる欲望から解放され世の中の活動から完全に隔離される、というのは彼は霊魂によって達成されうる最高の目的を達成したからである。 第二に、ケーヴァラ・ジュニャーナは世界の全ての活動・対象に関する完全な智慧でもある。ジャイナ経典には以下のようにマハーヴィーラの全知が述べられている: 偉大な苦行者マハーヴィーラが勝者(ジナ)および阿羅漢(アリハント)となったとき、彼は全智者(ケーヴァリ)となり、あらゆるものを知るようになった。彼は世界・神々・人間・悪魔のあらゆる状態を知り、見て取るようになった。すなわち、それらがどこから来て、どこへ行き、人間としてあるいは動物として生まれたのかあるいは神にあるいは地獄の存在(ウパパダ)になったのか、彼らの心に浮かぶ観念・思想、世界全体のあらゆる生物の食糧、所業、公然のあるいは隠然の行いを知悉するようになったのである。阿羅漢(アリハント)である彼に対しては何も隠し立てができず、彼は世界の全生物の全状態を知り、彼らのあらゆる時点での思考・発言・行動を知っている(121)。
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