グザビエ・マリスとは? わかりやすく解説

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グザビエ・マリス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 08:51 UTC 版)

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グザビエ・マリス
Xavier Malisse
グザビエ・マリス
基本情報
愛称 X-Man (エックスマン)
国籍 ベルギー
出身地 コルトレイク
居住地 アメリカ合衆国
フロリダ州サラソータ
生年月日 (1980-07-19) 1980年7月19日(41歳)
身長 185cm
体重 77kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 1998年
引退年 2013年
ツアー通算 12勝
シングルス 3勝
ダブルス 9勝
生涯通算成績 423勝387敗
シングルス 294勝274敗
ダブルス 129勝113敗
生涯獲得賞金 $5,694,825
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2003・10)
全仏 4回戦(2002・04)
全英 ベスト4(2002)
全米 4回戦(2001・03・05)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2003-06・11・13)
全仏 優勝(2004)
全英 3回戦(2005)
全米 3回戦(2011)
優勝回数 1(仏1)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 19位(2002年8月12日)
ダブルス 25位(2011年11月7日)

グザビエ・マリスXavier Malisse, 1980年7月19日 - )は、ベルギーコルトレイク出身の男子プロテニス選手。同僚のオリビエ・ロクスとペアを組み、2004年全仏オープン男子ダブルス部門で優勝した。シングルスでも2002年ウィンブルドン選手権でベスト4に入り、ベルギー人の男子テニス選手として最高成績を出した選手である。自己最高ランキングはシングルス19位、ダブルス25位。ATPツアーでシングルス3勝、ダブルス9勝を挙げた。身長185cm、体重77kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。“Xavier”という名前からついた“X-Man”(エックスマン)というニックネームがある。

来歴

マリスはサッカーでも才能のある少年だったが、13歳の時からテニスに専念するようになった。1998年にプロ入りし、その年から男子テニス国別対抗戦・デビスカップベルギー代表選手となる。彼が世界的な知名度を獲得した2002年ウィンブルドン選手権では、3回戦でエフゲニー・カフェルニコフ、4回戦でグレグ・ルーゼドスキー、準々決勝で1996年の優勝者リカルト・クライチェクといった実力者たちを連破し、準決勝でウィンブルドン初出場だったアルゼンチンの20歳、ダビド・ナルバンディアンとの対戦が決まった。2人とも初めての大舞台だったが、マリスはナルバンディアンに6-7, 4-6, 6-1, 6-2, 2-6のフルセットで敗れ、決勝進出はならなかった。これは1997年全仏オープンでベスト4に入ったフィリップ・デヴルフ英語版と並び、ベルギーの男子テニス選手が4大大会で出した史上最高成績である。

2005年全豪オープンにて

2004年全仏オープン男子ダブルスで、マリスはオリビエ・ロクスとペアを組み、4大大会男子ダブルスで初優勝を飾った。その勝ち上がりの過程で、2人は3回戦でトッド・ウッドブリッジ/ヨナス・ビョルクマン組、準決勝でマヘシュ・ブパシ/マックス・ミルヌイ組などの強豪ペアを連破し、決勝では地元フランスファブリス・サントロ/ミカエル・ロドラ組を7-5, 7-5で破った。同年のアテネ五輪にも、マリスはベルギー代表選手として初出場したが、シングルス・ダブルスとも1回戦で敗れ、ロクスとのダブルスでも1回戦でロドラ/サントロ組に敗れた。

2005年2月、デルレイビーチ国際テニス選手権で、マリスは決勝でイジー・ノバクを破り、宿願のATPツアー大会シングルス初優勝を挙げた。それまで、マリスはプロ転向した1998年以来6度の準優勝の壁にぶつかり、前年の2004年も2つの準優勝で止まっていた。2007年度に入り、マリスはチェンナイ・オープンデルレイビーチ国際テニス選手権で単複優勝を果たした。

2011年チェンナイ・オープンで5年ぶりにシングルスの決勝に進出したが、スタン・ワウリンカに5–7, 6–4, 1–6で敗れツアー4勝目を逃した。ダブルスではインディアンウェルズ・マスターズファーマーズ・クラシックで2勝を挙げた。

マリスは2013年10月、地元ベルギーでのチャレンジャー大会の1回戦でセルジー・スタホフスキーに敗れた試合を最後に33歳で現役を引退した。

2021年10月、ヨーロピアン・オープンのダブルスにワイルドカードで出場[1][2]

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 12回 (3勝9敗)

大会カテゴリ
グランドスラム (0–0)
ATPワールドツアー・ファイナルズ (0–0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0–0)
ATPワールドツアー500 (0–1)
ATPワールドツアー250 (3–8)
サーフェス別タイトル
ハード (3–4)
クレー (0–4)
芝 (0–0)
カーペット (0–1)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 1998年11月2日 メキシコシティ クレー イジー・ノバク 3–6, 3–6
準優勝 2. 1999年5月10日 デルレイビーチ クレー レイトン・ヒューイット 4–6, 7–6, 1–6
準優勝 3. 2001年3月12日 デルレイビーチ ハード ジャン=マイケル・ギャンビル 5–7, 4–6
準優勝 4. 2001年4月30日 アトランタ クレー アンディ・ロディック 2–6, 4–6
準優勝 5. 2004年5月24日 ザンクト・ペルテン クレー フィリッポ・ボランドリ 1–6, 4–6
準優勝 6. 2004年10月11日 リヨン カーペット (室内) ロビン・セーデリング 2–6, 6–3, 4–6
優勝 1. 2005年2月7日 デルレイビーチ ハード イジー・ノバク 7–6, 6–2
準優勝 7. 2006年1月9日 アデレード ハード フローラン・セラ 3–6, 4–6
準優勝 8. 2006年2月6日 デルレイビーチ ハード トミー・ハース 3–6, 6–3, 6–7
優勝 2. 2007年1月1日 チェンナイ ハード シュテファン・コウベック 6–1, 6–3
優勝 3. 2007年1月28日 デルレイビーチ ハード ジェームズ・ブレーク 5–7, 6–4, 6–4
準優勝 9. 2011年1月11日 チェンナイ ハード スタニスラス・ワウリンカ 5–7, 6–4, 1–6

ダブルス: 13回 (9勝4敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2004年6月6日 全仏オープン クレー オリビエ・ロクス ミカエル・ロドラ
ファブリス・サントロ
7–5, 7–5
優勝 2. 2005年1月9日 アデレード ハード オリビエ・ロクス シーモン・アスペリン
トッド・ペリー
7–6, 6–4
優勝 3. 2007年1月8日 チェンナイ ハード ディック・ノーマン ラファエル・ナダル
バルトロミ・サルバ・ビダル
7–6, 7–6
優勝 4. 2007年1月28日 デルレイビーチ ハード ヒューゴ・アーマンド ジェームス・オークランド
ステファン・フース
6–3, 6–7, [10–5]
準優勝 1. 2008年1月13日 オークランド ハード ユルゲン・メルツァー ルイス・オルナ
フアン・モナコ
4-6, 6-3, [7-10]
準優勝 2. 2011年2月13日 サンノゼ ハード
(室内)
アレハンドロ・ファジャ スコット・リプスキー
ラジーブ・ラム
4–6, 6–4, [8–10]
優勝 5. 2011年3月18日 インディアンウェルズ ハード アレクサンドル・ドルゴポロフ ロジャー・フェデラー
スタニスラス・ワウリンカ
6–4, 6–7(5), [10–7]
優勝 6. 2011年7月31日 ロサンゼルス ハード マーク・ノールズ ソムデブ・デブバルマン
トレト・ユーイ
7–6(3), 7–6(10)
優勝 7. 2012年2月19日 サンノゼ ハード
(室内)
マーク・ノールズ ケビン・アンダーソン
フランク・モーザー
6–4, 1–6, [10–5]
準優勝 3. 2012年5月6日 ミュンヘン クレー ディック・ノーマン フランティセク・チェルマク
フィリップ・ポラーシェク
4–6, 5–7
準優勝 4. 2012年7月22日 アトランタ ハード マイケル・ラッセル マシュー・エブデン
マイケル・ラッセル
3–6, 6-3, [6–10]
優勝 8. 2012年7月29日 ロサンゼルス ハード ルーベン・ベーメルマンス ジェイミー・デルガド
ケン・スクプスキ
7–6(5), 4–6, [10–7]
優勝 9. 2013年2月17日 サンノゼ ハード
(室内)
フランク・モーザー レイトン・ヒューイット
マリンコ・マトセビッチ
6–0, 6–7(5), [10–4]

シングルス成績

略語の説明
W  F  SF QF #R RR Q# LQ A P WG Z# PO G S SF-B NMS NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, P=開催延期
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, SF-B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.

グランドスラム

大会 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 通算成績
全豪オープン A A A 2R 3R 1R 1R 2R 1R 1R 2R 1R 3R 1R 2R 8–12
全仏オープン 1R A 3R 4R 3R 4R 2R 1R A A A 2R 2R 1R 1R 13–11
ウィンブルドン 1R A 2R SF 1R 4R 2R 2R A 2R 1R 3R 4R 4R 1R 20–13
全米オープン 3R 2R 4R 3R 4R 1R 4R 3R 2R Q1 Q1 1R 1R 1R 1R 17–13

脚注

  1. ^ Great News, the X-Man is back!”. europeanopen.be. European Open (2021年10月15日). 2021年10月17日閲覧。
  2. ^ Antwerp | Draws | ATP Tour | Tennis”. ATPTour.com. ATP Tour. 2021年10月17日閲覧。

外部リンク




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