クロアチア独立後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 23:39 UTC 版)
1991年のクロアチア独立後、ザグレブ市電ではクロアチア紛争を始めとした経済の混乱による資金不足が大きな課題となり、ドイツからの旧型電車の導入による旧型車両の置き換え、長年続いていた車掌業務の廃止など様々な対策が実施された。また、同時期にはZETが主導する近代化計画に基づき、ザグレブ各地の企業により旧型電車の機器を流用した3車体連接車のTMK 2100の生産も実施された。 その後、1998年にはザグレブの東西へ向かう新たな路線の建設が始まり、2000年10月11日および11月20日にそれぞれ営業運転が開始された。さらに2001年からはザグレブ市電に超低床電車を導入するプロジェクトが始動し、各地の企業が参加したコンソーシアムのクロトラムによって新造されたクロアチア国産のTMK 2200(hr:TMK 2200)は2005年7月13日から使用が始まっている。 2020年現在、ザグレブ市電は全長53.5 km、車両数277両という大規模な路線網を有しており、ZETが運営する路線バスやケーブルカー等と共にザグレブにおける重要な交通機関として運行を続けている。 クロアチアの国内企業によって開発されたTMK 2100(2007年撮影) 「クロトラム」はクロアチア国内で開発された超低床電車である(2008年撮影)
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